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18歳以上ですか?
コーヒーにしおりをはさみました!
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コーヒー
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「え、いいんですか?それは嬉しいですけど‥。開店前なのに」
宇榮原は遠慮がちに聞いてくる。
「いいです、気にしないで下さい。明日真くん…、」
優典が声を掛けたが、復活した明日真が意気揚々と宇榮原に出すコーヒーを挽いていた。
「あ、そっちの豆じゃなくて…!」
「店長!もう挽いちゃいましたっ!」
明日真が悪びれず満面の笑みで、コーヒーを挽いている。
「あ、お代はちゃんと払います」
「まかないですし、本当にいいですよ」
(あのコーヒーは若い人受けしないというか、このカフェでも一部の人しか飲まないし‥。っていうか裏メニューだし…)
それをわかっているから、明日真はあのコーヒーを選んで、あんな笑顔で挽いているのだろう。
「でも…」
それでは宇榮原の気が済まないようだ。
「‥あ!じゃあ、こうしましょう!宇榮原さんがうちのカフェでバイトするようになったら、ケーキのお代分はタダ働きするということで」
宇榮原の昨日の言葉を思い出した。
もしかしたらバイトの面接に来るかもしれない、と。
もちろん宇榮原の言葉を真に受けたのではない。
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