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18歳以上ですか?
弟達にしおりをはさみました!
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弟達
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「もしもし、何かあった?」
『海砂が“あの事”をふと思い出したみたいで・・・』
「は?それで海砂は?」
『今は寝てるよ。・・・多分久兄を待ってるから今すぐ来てくれない?』
「わかった、どこにいる?」
『ハイネの部屋』
「・・・待ってて」
一瞬何でそいつの部屋にいるんだと思ったがきっと鍵でも受け取りに行ったんだろうと直ぐに思った。それにしても何で“あの事”を思い出したんだ・・・最近は全然だった筈なのに、やっぱり俺らが近くにいすぎるのがダメなんだろうか。それとも他に理由が・・・?
海砂の元へ駆け足で向かいながら頭ではぐるぐるといろいろ考える。すると次は聖から電話がかかってきた。
「はい」
『久兄!海砂が思い出したって・・・』
「さっき莉沙から聞いた。お前どこにいたの?」
『っ・・・えと、』
「・・・まぁ、莉沙がいたしいいけど。お前にも用事はあるもんね」
『・・・ごめん』
「いいって、それよりお前も向かってる?」
『もう着くよ』
「わかった、俺もそろそろだから切るな」
『うん』
電話を切ってまた足を速める。声を聞く限り聖もかなりやられてる様子だった。・・・はぁ、本当にうちの兄弟は仲が良すぎるな。ま、下の奴らみんな可愛いって俺が思うのと同じで自分より下の兄弟は誰から見ても可愛いんだろうけど。・・・こんなに愛されてるのに何を不安になってんだろうね、ウチの末っ子は。
「まぁ、何があっても可愛いのは変わらないけどね」
弟達が不安になっているのは面白くない。いつも笑っていてくれればいいんだ。
*末っ子が可愛くて仕方ないお兄ちゃん達
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