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#2にしおりをはさみました!
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#2
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▽キヨside
あーーくそ……
実況仲間がネタで飲んだ媚薬で勃ってしまってる…
でもそれに本人は気付いてない、とか…
え、どうすんの?これ
初めて見るパターンの光景に、正直頭が追いつかない。
もうジェイソンに捕まろうが何だろうが、
ゲームはそっちのけでいい。それどころじゃない。
あまりの衝撃にだらしなく開いてしまう口を
両手で軽く覆いながら、
俺はパソコンキーボードにだらしなく突っ伏した。
誰か、攻略本をくれ…
こんな恋愛ゲームした事ねぇよ、分かんねぇよ!!
もう、ふて寝したい…
……にしても、レトさん辛そうだし…
このまま放っておいて死なれたら、俺が捕まるし…
あ、んじゃあ1番レトさんが楽な体制で
向こうに運んでやろ。
昨日Aмazonで買ったばっかりのベッドに。
本当はもっといい方法なんて山ほどあるんだろうけど、
今はそれしか思いつけない。
「レトさん、あのさぁ」
「ん?…ッハァ…ど、どしたん?」
「……ベッド行くぞ、ほら…よっ」
「え、あ……っ!!?」
俺は成人男性相手を意外と軽々持ち上げられた。
サッカーやっててよかったわ、関係無いけど。
「ちょ……っやめてよ!
これ、お姫様…ハァ、だ、抱っこじゃん!!」
言うなぁあああ!!
っだぁー!!恥ずかし過ぎんだろ!!!
そういう所が乙女って言われんだよ、視聴者様によぉ!!
「そうだけど!!?
発情期のレトさんは黙っててくれる!?」
「ひゃい!!」
俺まで顔が熱くなってきた気がした。
読み上げたくないセリフランキング1位じゃね?これ。
冷静にそう捉えつつ、熱を帯びて震えているレトさんを
そっと抱きかかえながら見慣れた廊下を歩き、
ベッドまで連れて行ってやった。
その間にレトさんは背中を丸めて、
か細く艶っぽく、でもいつもの鼻声で
「…うぁ、あっ……」とか声にならない声を発していた。
それも1度では無く、何度も何度も。
喘ぎ声に違いないソレは、
辺りを掠める、妙に淑やかな香りと混ざっていく。
………そして今。
媚薬の説明書通り、すっかり"とろとろ"になった
レトさんがそこにはいる。
ベッドにぐったりと横たわり、吐息も何処か甘く
時折喘ぎ声に似たものを上げる、レトさん。
俺は決して男同士の恋愛を好む人間では無い。
…でも、そんな事関係無しにその姿は、
エロく見えてしょうがな……
い、いや。んな訳無い。
まさか、俺に限って………
「キ、ヨ君…」
「っな、何?」
「……疼く…んだよ…ね……ッハァ…
どこがかは、分かる…よね……?
ちょ…手伝っ…ハァ…て…」
「ーー…何言ってんの?レトさ…」
「いいから」
「っ!!」
ベッドの傍でどうしようもなく突っ立っていた俺の手は、
いつの間にかレトさんの熱くなった手で握られていた。
ものすごく、弱い力で。
そのまま俺を見上げる、そのとろけ切った顔と言ったら…
そそられる。
純粋にそう感じてしまった。
エロい。
違う、そう思う訳が無い。
なんて否定する考えが、もう薄れて来ていた。
全部全部、媚薬のせいだって。
そう思いたい俺が、ここにいる。
大切な頼れる友達として、
俺は…レトさんとやっていきたいのに。
欲に呑まれたレトさんの瞳が、
俺を真っ直ぐに見つめてきていた。
嫌いになれない。
これだから、溺れたくなるんだよなぁ……
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