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#4にしおりをはさみました!
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#4
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▽キヨside
「…ッハァ、ハァ…ハァ……ッハァ………」
「………」
身体を投げ出すように横たえる、下半身裸の友人。
その上に跨るように膝立ちしてる俺。
2人とも男なんだから、
この状況はおかしいにも程があるわ。
それでも、俺は内心気持ちが高ぶっていた。
自慰を手伝っていたその相手が、俺の手でイッた事の
衝撃はとても大きくて、今も言葉が出ない。
そのせいだと思う。
ただただ、レトさんの苦しそうな呼吸音と
やけにうるさい俺の心臓の音だけが、耳に届いた。
……んぁ?何か、右手が生暖か、い。
そっと右手を見ると、レトさんがイッた証拠が
つうっと残っていた。
「………ん…」
「…っえ、っキ、キヨ……く…!!?」
ティッシュで早めに拭き取るべきソレを、
レトさんからの呼びかけなんて気にも留めずに、
俺はどうしてか舌で舐め取った。
躊躇いはそこには無かった。
当たり前として、ソレは苦いと知っていたはずなのに。
飲み込んで喉に通すと、妙な違和感があって
息苦しくも感じた。
正面で横になったままのレトさんは、
顔を赤らめてドギマギしている様に見えた。
そりゃそうだろ、いきなり自分の精液を
舐められたんだし。動揺して当然。
でも俺は、その表情が、厭に艶っぽく。
可愛く見えて仕方なかった。
……いや、俺、男相手に惚れてるみたいじゃん…
"俺が惚れてる"
……結構ありえそうで、信じたくねぇよ、こんなん。
同性愛者でも何でもないっていうのに。
もし惚れてたとしても、"媚薬を飲んだ人"に
ただ興奮して錯覚しただけかもしれねぇ。
あるいは、この特殊な状況に
呑まれてしまっただけかも…
…けど、後一つ何かが起これば。
俺達は確実に一線を越えてしまう気がした。
いや、もう確信に近い。
「ね、キヨ君」
そう、真面目に考えていた時。
「…やっぱ、媚薬……すごいんや…ッハァ…な?」
「ま、まあ、おう。
強力過ぎて、大分ビビってるけど」
レトさんは緩りと身体を起こたかと思えば、
薄く開かれ、恍惚とした目で俺を見つめてきた。
そして、人差し指でスウッと俺の唇を撫でる。
胸が高鳴ってしまうのが、よく、分かった。
いけない事なのに。
相手は成人男性、友達、しかも媚薬にヤラれてる奴。
…身体は正直なもんで、下半身は若干反応しつつあった。
「……その力…
もっと、もーっと……楽しまへん?」
「……っ…」
首を傾げて、さらに俺を誘惑してくるレトさんに、
ゴクリと息を呑んだ。
手を出してしまいそうで、グッと堪える。
それも、意味をなさないとは、
とても思わなかった。
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