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毛皮で温めてにしおりをはさみました!
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毛皮で温めて
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(毛皮で温めて ナビ△微回想1日目)(語り手は、ナビゲーター)
(場所は、柳瀬が、少年狩りしていた、サファリパークの中)
「赤目虎、この、坊やを、食わないと、約束しろ」
「それが、俺への、借りを、返す事だ」
「赤目象の、お前に、助けられたなど、絶対に、雌虎に、言わないと、約
束してくれるなら、虎の、名に、賭けても、その、坊やは、食わない」
「ただし、その、坊やと、やらせて貰う事が、条件だ」
少年は、赤目虎の、言葉が、頭で、理解できたので、頭の中で、赤目虎に、
後ろを、八つ裂きにされる、自分の、姿を、連想して居たら、赤目虎が、
言い出した。
「坊や、誤解するな、スマタで、させて、貰うだけだぞ、そんな、小さい
穴に、俺の、立派なのが、入るわけが、ないだろう?」
少年は、頭の中に、赤目虎に、そう、語りかけられたが、スマタの、意味
が、判らずに、困惑して居たら、赤目虎が、別の、話をしだした。
「赤目象、さっきの、話しだけど、その、坊やが、小さな、魚一匹すら、
取れなかったら、俺は、飢え死にするから、長老の、肉体は、その、坊や
の代わりに、貰うぞ」
「牙が、折れないか、心配だが・・・。」
少年が、自分の代わりに、象さんの、長老の肉体が、赤目虎に、提供され
る、話しと、赤目虎が、水が、怖い弱点が、ある話しを、聞いて、赤目象と、
長老の、象を見て、頭の、中で、語りだした。
「そんなの、駄目だよ、今から、僕は、川岸に、逃げるから、やめて!」
と、頭の、中で、赤目象さんに、訴えたら、
「川岸に、逃げたら、もう、俺達の、テリトリでは、なくなるから、お前を、
守れなくなる、それと、誤解するなよ、長老は、少しでも、死後の、肉体
が、赤目虎と、坊やの、役に、たてるなら、と、むしろ、喜んでいる。」
「俺達動物は、死が、迫ると、未来が、予知できるのだが、坊やが、俺達の、
救世主に、なるかも、知れないから、大事にしろと、長老が言った、俺は、
それを、信じるから、お前を、残酷な、兵士以外からは、守る事にしたか
ら、此処に、居ろ」
少年は、赤目象に、そう、言われて、さらに、困惑が、一つ、増して、頭の
中で、考えを、巡らせてから、独りごとを、呟いた。
「僕が、象さん達の、救世主?」
「そんな、わけないだろう、象さん達が、僕の、救世主なら、理解できるけ
れど?」
しばらく、沈黙が、続いた後に、赤目虎が、話しだした。
「坊や、川岸に、泳いで、逃げたら、腹をすかした、お前の、言葉が、まっ
たく、判らない、赤目では無い、虎が、3頭も、いるぞ、川岸は、俺の、テ
リトリでは、無いから、俺も、お前を、守れなくなる。」
「それから、夜は、象達と居れば、大きな、いびきで、お前は、絶対に、眠
れないぞ。」
「そうかと、言って、象達から、坊やが、離れたら、雌虎は、子育て中で、
飢えているから、多分、美味しそうな、匂いを、もう、嗅ぎつけて、いるだ
ろうから、多分、お前は、食われる。」
「そうなれば、俺も、魚が食べられなくなるし、お前も、命が、無くなる。」
「俺と、居たら、俺の、温かい、毛皮で、温めてやるから、寒い思いも、し
なくて済むし、雌虎からは、俺が、守ってやる。」
「象達に、俺が、迷惑を、掛ける事も、なくなる。」
「その代わり、お前が、明日から、魚を、取ったら、毛皮で、温めてやる、
見返りは、別に、もらうからなぁ。」
少年は、予想も、していなかった、話の、流れに、飲み込まれていたら、赤
目象が、言った。
「坊や、そうしなさい。赤目虎は、俺と交わした、約束は、破る事が、出来
ないから、食われる事は、絶対ない。
万一、動物同士の、約束を破り、坊やを、食えば、赤目虎も、白い光の輪に、
死後、入れなくなる事は、よくわかっているから、大丈夫だ。」
赤目象に、そう言われたら、もう、少年には、選択の、余地などなかった。
「あの・・・、赤目虎さん、スマタて、何ですか?」
と、少年は、赤目虎に、頭の、中で、語りかけた。
「俺は、1日15時間位、寝て、無駄な、殺生は、しない様にしているから、
今日は、ここで、もう、寝るから、安心しろ、坊やに、痛い事は、しない。」
「今日は、もう、何も、しない、夜、寒ければ、俺の、毛皮で、温めてやる
から、俺の、所に来て、寝ろ」
「明日は、魚を、楽しみに、しているぞ!」
と、少年の、頭の中に、話しかけて、赤目虎は、近くの、草むらに行き、寝
てしまった。
「坊や、俺達は、体が、大きくて、たくさん食べないと、生きていけないか
ら、今から、食事の時間にするが、何か、あれば、いつでも、頭の、中で、
呼びかけろ、すぐに、来るから」
「もう、赤目虎は、お前を守る、はずだから、赤目虎からは、離れては、駄
目だぞ。」
と、赤目象は、少年に、話したので
「リリーさん、色々、ありがとう」
と、頭の中で、言いながら、少年は、言葉の通じない、子象の、鼻を、何度
も、撫でて、ハグしていた。
子象は、何度か、少年を、振り返りながら、大人の象達の、後を、つけてい
った。
象の、長老は、もう、歩くのが、やっとで、うしろ姿が、よろよろとして
いた。
「長老さん、助けて、くれて、ありがとう」
と、少年は、何度も、頭の、中で、叫び続けた。
ここには、象の食べ物は、豊富で、エレファントグラス(稲の、お化けみ
たいな、草)も、沢山生えているのを、少年は、見ていたので、それの、
枯れたものを、利用して、魚を取るための、籠網を、器用に、作りだした。
赤目虎が、時々、目をあけて、それを、見ていた。
「坊や、何している」
「魚を、取るための、籠網を、作っているから、食べないでよ?」
「坊やを、食べたら、赤目象との、約束を、破る事になり、俺は、2度と
生まれ変われなくなるから、飢え死にしても、食べないから、安心しろ」
「今度、生まれ変われるなら、この、サファリパークの、外に居る、肥え
た、ウサギにでも、なりたい、この、中なら、象か、掘りねずみだぁ、2
度と、飢えた、虎にだけには、なりたくない」
赤目虎が、独り事の、ように、少年に、そう言って、また、寝てしまった。
少年は、赤目虎が、なんだか、可哀想に、思えて来た。
その時、飢えた、子育て中の、虎が、一匹、少年の方に、大きく、跳躍し
ながら、向かっていた。
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