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体育祭の片付けも終わり、クラスのみんなが教室に集まって購買で飲み物やらお菓子やら買って来てプチ打ち上げが始まった。
「みんなお疲れ〜!」
「リレーメンバーみんなありがとう!」
「泊瀬、転ぶって聞いてたからハラハラしたわ」
「誰!?そんなこと言ったの!?」
「山崎だけど」
「おい!直矢!」
「転ばなくて良かったな!」
「そうじゃない!」
山崎くんと泊瀬くんはいつも漫才やってるみたい。
「俺は椿葵があんなに速いと思ってなくて驚いた!」
「僕も!」
「すごかった!」
「蒼衣褒められてんじゃん」
柊が肘でグイグイやってきた。
「俺も抜かせると思ってなかった。一位獲れて良かった」
へらっと笑うと何人かまた咽せた。
大丈夫かな?
そしてワイワイ盛り上がっていたところで、担任教師が教室へ入って来た。
「おう、お前ら俺から差し入れだ」
手に持つ袋には何かが入っている。
扉の一番近くに居た生徒が受け取り、中を見ると
「あ、アイスだ!」
「「おお〜!!」」
「せんせー!」
「あざっす!!」
そして生徒みんなにアイスが配られた。
「そういや椿葵」
「ふぁい」
アイスを食べてたら先生に話しかけられた。
口の中をもごもごさせながら返事をする。
そんな俺に構わず言葉を続けた。
「さっき陸上部の顧問の矢野先生に会って、椿葵に陸上部に入らないかって伝えてくれってよ」
「そうだよ!椿葵くん!陸上部入ろうよ!」
「あんなに速ぇんだから!」
便乗して泊瀬くんと山崎くんが言ってくる。
「考えときます」
そして日も完全に沈み、19時頃にプチ打ち上げはお開きとなった。
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