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色々と失った気がする。
「処女とか?」
「え''?!こ、心の中読んで?!」
「違う違う。思いっきり口に出てたよ。」
あんなことやこんなことがあって早数時間。
口も涙腺もどこもかしこもユルユルだ。
俺最初に今日は別に本番とかしないって言われた気がしてたんだけどな。
「あ''~…なんで、ホント。フラれたのが悔しくて、悔しかっただけなのに、なのになんでこうなった。」
まだ抱かれた残骸の残る身体を仰向けに嘆けば、俺の横に寝ている聖さんは笑った。
「最初からこのつもりだったよ?」
「長年の伏線回収みたいな言い方しましたけど、まだ仲良くも無いし、なんなら会ったのだって今回で2回目ですよ。」
「うん。なのにカラダの隅々まで知っちゃったね?」
知っちゃったね?じゃないよ。笑うな、惚れるだろ。…違う俺ホモじゃないから違う。
「百面相してる所悪いんだけど、俺もホモじゃないからね?ハル君だけ特別。」
「そんな特別欲しくなかったです。」
俺の返答に聖さんは少しまゆを下げて 俺結構モテるのに、特別嬉しくないのかぁ。などと呟いた。
「自意識過剰すぎませんか?」
「確かにね。……忘れちゃってたけど、俺達お風呂入ってないね?」
俺の腹に乾いて張り付いた白濁を聖さんが軽く撫でた。
「ん、。いやっ、違う!えっと、そうですね。グチャグチャで気持ち悪いです。」
「触るだけで甘い声出ちゃうんだ。へぇ。」
ありきたりだけど、新しい玩具を見つけた時の子供みたいなキラッキラの目で俺を見た聖さんに 2度目の貞操の危機を感じて
ベッドから逃げようとする。
が、足腰は勿論立たずに大きく崩れ落ちた。
「逃げないでよ、こんなふらふらな子にはもうしないよ。」
クスクス笑った聖さんが俺を抱き上げる。
「いやあの、俵担ぎとかでいいです。」
「遠慮しないで?仕事柄こういうのなれてるし。そのままお風呂入っちゃおう?」
「え''、一緒にですか???」
「ん?うん。もちろん?何か問題とか?」
綺麗な顔が、笑顔が、圧がヤバい。
こんな顔で言われたらノーとは言えない。
「いえ、何も問題ないデス。」
「だよね、良かった。、」
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