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「そういやさ、萩原、2組の叶に告られたらしーよ」
俺の口に入るはずだったミニトマトが箸から転げ落ちる。
えっと、…萩原って、ひろだよな。
「叶って…あの、叶?」
叶は、うちの高校の準ミスにもなったことがある。確か2年から、準ミスが出たのは初で、来年はミス確定じゃないかっで言われてるんじゃなかったっけ。
「そーそー、あの叶。真、なんか聞いてないわけ?」
「ひ、ろは、そういう話あんま好きじゃないから…」
一回告白の返事をどうしたのか、しつこく聞いたら、キレかけられた。というかあれはもうキレてた。
「へー、そうなの?ってかよー、叶だよ?叶ー断らねーよなぁ!うらやま!」
「だよなー」
祐太がはしゃぎ出すのを、横目に俺は何だが落ち着かない気分になった。
叶か…多分、付き合うよな。
今、ひろ、彼女いないし。
「真?具合でもわりーの?」
俯いていたら、祐太に心配されてしまった。
慌てて顔をあげて、笑みを浮かべる。
「んーん、次の授業、数学じゃんって思い出しちゃった」
「あー!俺も忘れてたのに!真、やめてくれ…」
項垂れた祐太がおかしくて堪らない。
そういや、俺より数学嫌いだったね。
「もうすぐ本令なるぞ!」
祐太を無理矢理立たせて、背中を押す。
あー、変なの俺。
最近、ひろ彼女いなかったから、かな?
結構べったりだったもんな…。
俺も彼女作ろうかな。
って言ってもなかなかモテませんけどね、俺は!
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