アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
ジュウにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
ジュウ
-
ピンポーンと俺の家のチャイムが鳴る
「あの、佐藤さん。リンゴのお裾分け持って来ました」
玄関前のカメラには千春くんと千夏の姿があった
ガチャッと扉を開けると
「佐藤ー!一緒に遊ぼうー!」
ズカズカと部屋に入ってくる千夏
「あぁ、うん。いいよ」
「千春も入ってこいよー!うわ、俺ん家より広〜!!」
既にリビングまで辿り着きソファーで寝転んでいる
レポートを溜めていたが
この双子と遊ぶ機会はあまりない
とりあえず、今日は徹夜することにして
2人を招き入れた
「いいよ、入って」
玄関につっ立ったまま、動かない千春くんに声をかけて中に入れる
「お邪魔します…」
きちんと挨拶をして、靴を揃えて弟のまで揃えてあげている姿に
昔の千夏を思い出す
千夏もよく俺の靴揃えてたなぁ…
千春くんも靴を揃え終えると、リンゴの入った袋を持って、パタパタと千夏の後を追いかけて走っていく
「2人とも、リンゴありがとう。」
「婆ちゃんが沢山くれた!」
「そうなんだ」
千春くんはテーブルにリンゴの袋を置いて
ソファではなくその下に敷いてあるカーペットに座る
それを見て千夏もカーペットに落ちて、千春くんに抱きつく
「あー、俺腹減ってきたー」
「確かにお腹空いたね」
2人してペタンッとカーペットに足をつき
お腹空いたといって俺に持ってきたはずのリンゴに目を移している姿が
なんとも愛らしい
俺はフッと笑って
「リンゴ、剥こうか?」
と、聞くと
「「食べたい!」」
と返ってきた
自分の欲望に忠実な子供達を見ていると
本当に微笑ましいというか、…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 41