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決心にしおりをはさみました!
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決心
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「僕…行くよ」
口角を上げ、薄く微笑む
ちょっと…ぎこちないかも知れないけど、変に悲観して悲しむより安心させられるだろうし
「ノア…」
でも、そんな心情が2人に伝わってしまったのかも知れない
さっきよりも更に心配そうに、眉を下げて見つめられる
「大丈夫だって、心配しすぎ」
本人のはずの自分よりも心配する2人に、思わず笑みがこぼれる。無理につくった訳じゃない、心からの微笑みが
2人のそばにいると、何故か…凄く安心する
前は味わうことなんてなかった、じわじわとした暖かい感じ
「だって」
そうすると、家族なんだなぁって実感する。心臓が大きく脈打って、生きてて良かったって、思えるんだ
だから…きっと今の僕なら大丈夫。
「僕には、にいさま達がいるんだもん」
そういった僕に嬉しさと、まだ残る心配で笑っているような心配しているような微妙な表情をする2人
「ノア…お前、本当に大丈夫‥なんだな?」
信用しきれないからか、念押しというように父がもう一度僕に問う。
大丈夫なのか、と言いかけたが僕と目が合うと小さく言い直したようだった
「大丈夫だから!ね?」
「そうか…」
心配もここまでくると、普段の父はどこにいったんだと言いたいレベルになってくる
けど、単純に心配してくれるのは嬉しい
「あのね…ちょっとお願いしてもいい?」
根本的なことだけど、きっとヴィモールに行くなら今の僕の感じだと駄目だと思う‥から
だからこその頼み
技術的な事だけじゃなくて、礼儀作法とかだって覚えておかないといけない
僕も一応貴族だから、外で家の風格的なものをおとさないようにしないと
「あぁ、別に構わない」
後3年でそれを、少しでもましにしないといけないんだ
「僕に出来ることなら何でもするよ」
だから…
「僕に、魔法を教えて欲しいんだ!」
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