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81にしおりをはさみました!
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81
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「いっ‥‥‥‥‥いたぃ‥‥‥‥‥‥‥。」
「男がすきなのか?」
「そんなっ、ちがっ‥‥‥‥‥」
「なら、あいつだからか?」
「‥‥‥‥‥‥。」
無言が肯定を意味してしまうと分かっていても何も言えなかった。
「はっ。大人しそうな見た目して。きみには目をかけてやっていたのが分からないのか?」
「いえ‥‥あの‥‥‥。」
手は離されたが、腕が腰に回る。青森次長が片足を僕の脚の間に割り入れてきて、動けない。唯一動く手で、青森次長の胸を押す。
「きみにはがっかりだよ。俺の気持ちが伝わっていると思ってたのに。特別に優しくしてただろ。」
「わ‥分かりません‥」
青森次長の顔がすぐそこまで来ていて、
「あいつは同期の中でも、社内でも人気なやつだからな。腹ただしいこともあるけど、あいつの仕事ぶりはすこぶる良いよ。きみ、遊ばれてるんじゃないのか?」
「‥‥‥‥‥‥‥。」
「あいつ、会長の孫娘と見合い話でているの知ってるか?」
「えっ‥‥‥‥‥‥‥‥。」
そんなの全然知らない‥‥。
「可哀想に。知らなかったんだろ。きみは結婚までの繋ぎなんだ。あいつのことは止めとけ。」
ちゃんと立っていられなくて、ズルズルと床に崩れ落ちそうになる。
グイッと腕に力を込めて青森次長が支えてくれる。
「社内にきみと岡田のこと、バラされてもいいのか?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥いやっ‥‥なんでそんな酷いことを?」
「バラされたら、あいつの社内での立場はないだろうなぁ。ゲイなんて理由がバレて縁談を断れば角が立つだろうし、そもそもあいつ社内に敵多いの分かってる?」
「‥‥敵?」
「営業なんて世界で下克上のように次長まで早々上がっていったんだ。引っ張りおろしたい輩も少なからずいるに決まってるだろ。まさか、そんな事も分からなかったか?」
‥‥‥‥‥そんな‥何も‥
「呑気なきみとは不釣り合いだよ。別れて俺にしとけ。」
「‥いやっ‥嫌です‥‥‥‥」
姿勢を立て直し、青森次長の腕から逃げようと暴れる。
ガンッ!!!!
肩を掴まれ、壁に体を打ち付けられた。
「いっ‥‥。」
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