アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
22にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
22
-
〜雷牙side〜
「今夜は冷えますのでホットのアールグレイティにさせていただきました。
雷牙様にはミルクをたっぷり入れさせていただきました。」
一馬さんにも雷にぃにも一体俺は何歳に見えているんだ?
でも、泣き疲れて冷めきった心に一馬さんの紅茶は染み渡るものがあった。
「・・・おいしいです。
懐かしい・・・」
「良かったです。
明日は学校に行かれるのですか?」
・・・・・どうしよう。
学校に行ったら絶対流鬼にあってしまう。
もうまた浮気現場を目撃してしまったらと思うと怖くていけない。
でも、もう浮気にもならないのか。
そのことの方が何十倍も苦しかった。
「行きたくないなら行かなくていいんだぞ?」
雷にぃにそう言われた。
俺は首を振った。
「・・・大丈夫だよ。
明日は大事な授業があるし、単位も落とすおアレだから行くよ」
流鬼に合わないように上手くやればいいし、あっても流鬼にとって俺は元カレ。
なんとも思わないだろう。
「雷牙様、授業は何時に終わりますか?
よろしければお迎えにあがりますが?」
「ありがとう、
4時には終わると思います。」
いつもは断る送り迎え。
でも明日は1人になりたくない。
「・・・まぁ、あんまり焦らずゆっくり考えればいいさ。
困ったことがあるなら俺に言え。
俺も明日は早めに仕事をすませるから。」
ほんと、俺の周りにはこんなに優しい人がいる。
でも、流鬼にはそんな人いない。
流鬼はいま、何をしているのかな・・・。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 55