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「はァー…理科だるい…眠い…帰りたい…」
「バイバイ」
「ちょっ」
凛と並んで少し冷えた廊下を歩く。
学校なのに、凛といるとわが家のように感じるのが不思議だ。
僕たち2年の校舎の3階に理科室があるのであまり遠くはない。
凛は階段を3段飛ばしで跳ねるように駆け上がり、こちらに向き直って小学生のように笑う
なるほどね、
女の子たちにモテるのがわかるよ。
癪だけどさ。
「やっぱさ、男は運動出来るかだと思うんだよね」
「中学の内容もろくに出来ない凛が何言ってんの。」
確かに僕は運動が得意じゃないけど。
中学の内容出来ないのはヤバいと思うんだよね。
目の前に理科室が見える
ドアを開けると理科の大川が準備をしている。
「こんちはー」「こんにちは。」
大川は振り向いて瓶底メガネを無駄に直しながらああこんにちはと返事をする。
なんでこう理科の先生はみんな変な人なんだろう
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