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自分でも分からない眠り病。五日寝続けて体力が愕然と落ちた。
一人で頑張る宣言したばかりなのに、思うままにならない。
「大丈夫、分かってるの。にぃたちは学園に行かなきゃダメ」
「フィーリィー」
ルーにぃとクーにぃが学園に行かない傍にいると言ってくれた。僕が行かないでと言ったから゛僕のせいで゛
「ルーにぃ、クーにぃ、眠い」
あれから、よく眠るようになった。現実逃避をしているなって自覚がある。
前世と足せば17歳なのに子供のまま、止まってしまってる。
寝ているとたまに歌が聞こえる。目が覚めれば忘れてしまうその優しい声にすがりつきたくなる。
『泣かないで、フィちゃん』
一人で頑張ると部屋で一人の時が増えた。わずかな音にも反射的にビクつく。
どうして、こんなに僕は弱いのかな。
それでも二月、引きこもってただけだけど、一人で過ごせた。にぃ達は朝と夕方に毎日会ってる。
前みたいに甘えることはしない。
「フィ」
ルーにぃとクーにぃが真剣な顔をしている。首を傾げてジッと見詰めた。
「母上が病にかかって、フィーリィーに会いたいと言っている」
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