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研修期間にしおりをはさみました!
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研修期間
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何か、頭に触れた感覚がある。
だんだん意識がはっきりしてきて、パッと目覚めると水月が春平の頭を撫でていた。
いつのまにか本当に眠ってしまっていたようだ。
「おわっ…水月さん…」
「春平くん、おはよう。満腹になって寝ちゃうなんて、子供みたいで可愛いね」
「う、うるせぇ。もう料理は終わり?」
「みんな夜ご飯しか食べに来ないからね。仕込みも終わったし、しばらく自由時間。少し話そうよ」
ニコッと微笑む姿を見て、春平が今まで感じたことのない感情が渦巻く。
一目惚れ、というよりは、抱かれたい。その言葉がしっくりくる。
水月を間近で見ると、長袖や襟からチラ見えする肌に無数の傷跡があった。
過去の傷痕もあれば、割と新しい傷もあり、少し動揺する春平。
「それ…どうしたの…」
「?……あぁ、傷のことかな」
「聞いちゃまずかった?」
「ううん。ここでは隠してないし、元々はコレで働いてた時期もあったからね」
「それで働いてた?」
春平が問いかけると、突然水月に抱きしめられた。
その勢いで椅子から落ち、床に仰向けで倒れる。
意外と力強く、そのまま水月が上からまた被さるように抱きつき耳や首を甘噛みされた。
「みっ、水月さん、まって、ああっ」
「真剣に話すと少し緊張しちゃうんだ。あまり頭に入ってこない方がお互い楽だよ」
「やっ…むり、シたくなるから、やめて…っ」
水月は空いている手でボタンやベルトを外し、春平の主張しているソレをゆるゆると触り始め、耳元で喋りだす。
「俺ね、普通のセックスじゃ満足できないんだ。……こうやって、傷を作って痛みを感じないと、気持ちいいって思えない。だから数ヶ月間だけここでマニアック人の相手をしてたんだよ。もう卒業したけどね」
「いた…み…?う、ふぁっ…ああ、むり、水月さん、我慢できない」
「春平くん、悟に首噛みつかれた時どんな感覚だった?」
「わ、すれ…た、んっ…」
「じゃあ思い出させてあげるよ」
そう言うと、勢いよく春平の首元に噛り付く。
「んあああっ!い、痛いっ」
「あーあ…春平くん、これどうしたの?」
水月の手は春平の精液で汚れていた。
噛みつかれた時にイッてしまったのだ。
「み、見ないで…」
「春平くん可愛い。悟に研修期間は俺が面倒見るって伝えるよ。だから毎日ここにおいで。好きなだけ可愛がってあげる」
春平にキスを落とし、不敵な笑みを浮かべる。
嬉しさと恐怖が入り混ざる。だが、それ以上に水月が好きだと気づいてしまった。
春平の頭の中に、勇の存在はすっかり消えていた。
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