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俺だってカズマの機嫌が100%悪くなると分かっていたのに新木を連れてきたくはなかった。ばら撒いたガソリンに火を近づけるようなもの。
だが居酒屋の会計をしたときに、新木の所持金をほぼすべて使い果たしてしまったのだ。
彼の家は三駅ほど先だが終電はとっくに終わっており、もちろんタクシーを呼ぶわけにもいかない。
こうするしかなかった。
「一晩だけだから……」
「こんなヤツと同じ空気吸うなんて絶対イヤです! ゆーさんのバカッ!! 大バカっ! もう知らないっ!」
ちゃんと説明しているのに、聞く耳を持ってくれない。怒るどころか鼻の頭を真っ赤にしていまにも泣き出しそうにしている。
「ごめん。すまない。でも分かるだろ? 放っておくわけにもいかなくて……」
「放っておけばいいんです! こんなヤツ! ちんぴらに身ぐるみひっぺがされて海に沈められればいいんだっ!」
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