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18歳以上ですか?
05にしおりをはさみました!
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05
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「…琉衣…」
俺は、自分の部屋のベッドに寝転がり
天井を見ながらそう呟いた
今日は土曜日で学校は休み
「はぁ…」
さっきからため息ばっかだな、俺
それだけ琉衣の事が好きなのかもしれない…
最近、琉衣と愛斗は
前より仲が深まったようだ
それを見るたび俺の胸は
締めつけられる…
愛斗はもう告白したのか?
もう2人は付き合ってんのか?
そんな事ばかり考えて…
「バカだな…俺」
いい加減気づけよ…
俺がお前のことが好きだって…
気づいてくれよ…
こんなに好きなのに…
俺なりにアピールしてんのに…
お前はいつも…
愛斗ばかり見てて、俺の事を見てくれない
何でだよ…
何で俺じゃなくて愛斗なんだよ…
「俺の方が…お前のこと…愛してるのに…」
なぁ、琉衣?
お前は気づいてるか?
俺がどれだけお前のことが
好きかってこと…
お前の事しか見てないってこと…
さり気なくアピールしてるんだぜ?
「ははっ…気づく訳ねぇか…」
もし…俺が琉衣に告白したとして
俺の恋が叶う確率はどれくらいだろう
0じゃないなら、少しくらい
期待してもいいよな?
「…待ってろよ、琉衣…もうすぐ俺は…」
お前にこの思いをぶつけるから…
愛斗に取られる前に…
告白だけでもしておきたい
フラれてもいい
気持ち悪がられてもいい
うざがられてもいい
嫌われてもいい
それでも…後悔だけはしたくないんだ
だから…
「早く俺の気持ちに…気づいて…」
俺は見えない愛しい人を見ながら
そう呟いた…
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