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2人のルールにしおりをはさみました!
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2人のルール
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【冬弥】
あれからの俺たち
すっかり荷物も運び終わり、2人の共有する物が増えてきた
一つ一つは小さいのに、こうして並べると……
まぁ無駄の多いこと(笑)
「千秋、これ家にあるから要らないでしょ?処分しようよ」
「え、でもこれは…」
2人で使える物は残し、そうでないものは、必要と判断されなければ処分しようということになった
なのに、千秋ときたら…
「だってこれ、まだ使えるんだぜ?」
なかなか片付かない
それどころか、何個も同じものが出てくる始末
さすがに必要がないので、なんとか処分させようとしたんだけど……
「ヤダ、ちゃんとするからこれは置いてて」
コレクションなら仕方がないと言えるけれど、鍋やらポットなど、必要数が決まっているものは、どちらが新しいのかで決めたかった
だけど、千秋はなかなか頑固だ
いつか、使える!
何度言っても聞いてくれない
仕方ないのでルールを作ってみた!
「え?どんなルール?」
「簡単だよ!一週間の間に、使わなかった物は処分すること!」
簡単な方法だった
服もそうだった
ワンシーズン着なかった服は、持っていても絶対に着ない
冠婚葬祭のスーツやスポーツで使うものはいざ知らず、大抵の物は使わなくなる
だからこそ決めたルール
「これなら文句ないだろ?千秋も俺も、使わなかったものは処分しよう?」
さすがの千秋も渋々納得した
と言うか、反論が出来なかった
「んー、じゃあそれで決めるよ」
俺たちの仕事は実況だ
もちろん、今までは会社員だったわけだから、それに纏わるものもいくつかあった
だがそれももはや必要のないものだった
「アルバムとか、そういうのはいいからね?」
見れば、千秋は人気者だったようで、手紙やらプレゼントが沢山あった
つか、これ全部そっち系の?
「俺、得意先の人からよく貰ってたの、だから色々あるんだ」
プレゼントも凄いけど、とにかく手紙の数が半端なかった
しかも綺麗な封筒や、如何にも的なカードまで……
「まさか…とは思うんだけど、」
「え?うん」
「これ、全部………女性?」
「あ、そうだよ、なんで?」
まさかの事実、ごめん、ちょっと待って!
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