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2. 天使にしおりをはさみました!
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2. 天使
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いやいやいや、天使ってここは男子校だぞ??
とはいえ、目の間に眠る人間が男だとは思えない。
.....
近寄って近くの椅子に腰掛けてみる。
見れば見るほど天使みたいで、
白い肌に、ピンクに色づいた柔らかそうな唇。
触りたくなるような髪と伏せられた上向きのまつげ。
触れてみてえ、、
って話したこともない相手に何を思っているんだ俺は。
変態か、、、、って、
「涙の、...跡?」
天使のようなやつの頬には涙がつたったあとがしっかりと残っていた。
なんで泣いてるのかもわかんねえ、そもそもこいつが誰かも知らねえ
それなのにどうして、苦しくなるんだ?
俺ってそんなに情の深いやつだっけ?
なんて考えていると、
「ん、、、う?」
天使が目覚めたのだ。
天使は目パチパチさせると、俺を二度見...いや三度見?四度見?した。
「や、、だ...れ?」
いやまあそうなりますわな。
ごめんなさい君の観察をしていました変態ですなんて口が裂けても言えるかよ。
「あー...俺は、2-Bの古川海斗。サボろうと思って来たらお前が寝てたから.....」
目を合わせようとするとすごい勢いで逸らされた。
え、嫌われてる?実は寝顔観察してたのばれた?
「あの、ごめんなさい、僕なんかが寝てたから、、あの今からでも使っていいですから...」
妙にビクビクした態度。それに僕なんかがって...。
「いや、いいよ。それよりお前の名前は?...話そうぜ?」
椅子を少し移動させてそいつに、近寄るとそいつは肩をびくっと震わせた後に怯えたような声でいいよ、と言った。
嫌だったか...?
「お前...お前の名前は?」
「早乙女、、優也、。」
さおとめゆうや君。
って今更だけどこいつ男か。
いや男子校なんだけど、あまりにも中性的で儚い見た目だったため女だと疑ってしまっていた。
「優也、ね。俺のことは海斗って呼んでいいから。」
「う、ん。かいと...くん。」
なんとなくまだぎごちない優也。
人と話すのが慣れていない、それか苦手か。そのような感じがした。
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