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CHAPTER6
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翌日、2人は朝から秘密基地に向かった。
2人の秘密基地は森の近くのゴミ捨て場の中にある。ゴミ捨て場なんて誰も近付こうとはしないし、不良たちですら汚いと言って寄らない。人の目を盗むのに絶好のスポットだ。
2人がそこへ向かう途中、何人かのグループになっている女子の不良グループが自転車に乗って走っているのが見えた。その自転車たちは彼らの前で止まり、2人の行く道を阻んだ。
「ハーイ、ニッキー」
グループのリーダーらしい女子がニコラスのことを親しく呼んだ。ニコラスが「あ、ああ」と戸惑い気味に返事をすると、周りの女子たちが「ふふふ」と笑い声を上げた。
「新しいお友達連れてどこに行くの?アタシたちも連れてってよ」
「つ、連れて行くわけないだろ。ビッチと行動なんかできるか」
「ちょっとニコラス、それは女の子に失礼じゃない?」
ルーイのその発言に女子たちは一瞬固まり、お互いの顔を見合わせ、そして笑った。ルーイは何で笑っているのか分からず、頭を傾げていると、彼は女子たちにすぐに指摘された。
「面白いコ。普通はそんなことアタシたちには言わないのよ」
それでも尚ルーイは頭を傾げ、彼女が何を言っているのかが分からず、「どうして?」と聞いて返した。女子たちは「カワイイ」や「変なコ」と言ってルーイのことをじろじろと見た。
「アタシたちはもう純粋じゃあないのよ」
「そうかな、僕には君たちが綺麗で噂とかが好きそうな女の子たちにしか見えないけど」
ルーイが何か1つ言うたび、女子たちは固まり静まり、そして何だと言わんばかりの笑いが起こる。
だがしばらくすると「早く行こ」という声が聞こえ、全員が間に合わないと言いながら自転車を構え、リーダーらしき子を待った。
「君、名前は?」
「ルーイ・ジョンソン」
「アタシはマーシュリー。はい、電話番号」
ルーイはマーシュリーから彼女の電話番号が記してある紙を受け取り、「いつでも待ってる」とだけ言い残して彼女はグループ全体に「行こ」と合図をして自転車でその場を去った。ニコラスもまたルーイを引っ張って秘密基地へと向かい、ルーイが彼に何回か話しかけたがニコラスは黙ったまま歩いた。
2人が秘密基地に着くと、ニコラスはルーイに体を向け、電話番号の記してある紙を奪うと彼は言った。
「お前あいつらが何なのか分かってんのか」
ニコラスはちょっとだけ怒ってみせた。
だがルーイもそれだけでは状況が掴めず、同じように怒った。
「普通の女子のグループじゃないか、返せよそれ」
「普通じゃない!不良だ!うちの学校の不良!そのへんに転がってる男と色んな事してる不良グループ!」
「でも女の子だよ、どうしてニコラスはそんなに彼女たちを嫌うんだよ」
「それは…」
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