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学園に戻ったのは夕方だった
夕陽だけは綺麗なんだよね
繭は、生徒会室かな?
「いないな」
寮にいるのかな?
夕陽が綺麗に見える道を通って帰ろう
「繭?」
ベンチに腰掛けて繭が一人で携帯を見つめていた
仕事のメールかな?
そっと近付いて名前を呼んだ
「繭、ただいま」
「楓、帰れたの?」
「うん、今日は美味しいお弁当をありがとう」
「ちゃんと食べた?」
「もちろん、みんなからもお礼を言って欲しいって」
「迷惑じゃなかった?」
「全然」
「うん」
「何を見てたの?」
「・・・・・・・・・・」
「ん?」
「楓の」
「スタジオの?」
「うん」
「繭」
「何?」
「夕陽か綺麗だから二人で撮ろう」
「え?」
「はい、行くよ」
「髪の毛が」
「いいの」
繭を抱き寄せて夕陽をバックに写真を撮った
「いい感じ」
「・・・・・・・・・」
「気に入らない?」
「すごく気に入った」
「よかった」
「宝物にする」
「大袈裟」
「する」
「わかった、でも繭なら好きなだけ撮らせてあげるよ」
「ううん、これでいい」
「わかった」
そっと寄りかかる繭を抱きしめた
こんなに小さいのに一人で頑張っているなんてね
「今日は翔と燕羽でメロンパン食べた」
「うん、写メ見た」
「美味しかった」
「そう」
「燕羽に悪い事した」
「ん?」
「髪に触ろうとしたから」
「そっか、仕方ないね」
「・・・・・・・・・」
「大丈夫、燕羽は怒ってないよ」
「うん」
「燕羽を気遣える繭は偉いよ」
「・・・・・・・・・」
「話してくれてありがとう」
「楓」
「うん」
「大好き」
「俺も繭が大好き」
「うん」
「思い出した!」
「いきなりどうしたの?」
「楓の髪にエクステ頼んだ」
「いいよ、結構気に入ってるし」
「だめ!」
「じゃ、明日連れて行って」
「明日は一緒に居られるの?」
「うん、どこ行こうか?」
「海」
「そうしよう」
「北陸の綺麗な海」
「待って!何時間かかる?」
「ヘリならすぐ」
「ヘリは怖いな」
「楓が怖いなら横浜の海でいい」
「うん、助かる」
「お腹空いた、帰ろう」
「うん」
どうしよう
まだお腹いっぱいなんだけど
「今夜のメニューは、中華」
「中華・・・」
「酢豚と回鍋肉とたまごスープ」
「すごく重そうだね」
「美味しい」
ん?
一つ疑問が・・・・・
「繭、聞いてもいい?」
「うん」
「どうして食堂の物は食べられるの?」
「僕のお抱えシェフが作ってる」
「美味しいわけだね」
「うん」
学園の食堂に今日来た人達が学食を作っているなんてね
「僕達が食べる分だけ作る」
「なるほど」
要するに、翔や氷龍達の事かな
「第三秘書が目を光らせているから」
「毒も入れられないって事だね」
「その秘書は毒には詳しい」
「そっか、じゃ安心」
謎が解けてすっきりした
「帰る」
「だね」
久しぶりに繋いだ手は冷たかった
ずっと、あの場所に居たのかな
「楓」
「ん?」
「大好き」
「知ってる」
「大好き」
「俺の方が大好きだよ」
「うん」
気持ちを素直にぶつけてくれる繭は可愛い
「寝ぐせ」
「もう」
俺には触らせてくれる
「可愛い」
「すぐシャワー浴びる」
「一緒に?」
「ダメ!」
「残念」
「楓は一緒がいい?」
「繭が嫌ならやめておく」
「・・・・・・・・・一緒に入る」
「うん、入ろう」
学園には、繭専用の大浴場がある
翔達も使ってるね
入ると言う事は、そっちかな?
お風呂に入ればお腹も少しは空くかな?
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