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豪華な湯船に浸かりながら繭を膝の上に乗せていた
小さな繭は俺の腕の中にすっぽり入ってしまう
「今日は湯布院のお湯」
「繭は、何でも記憶しているんだね」
「嫌?」
「嫌じゃないよ、才能でしょ?」
「楓のアルバムのポスター貼った」
「うん」
「ファンクラブ限定」
「繭は第一号だしね」
「うん」
と言うか、繭が作ったんだからわざわざファンクラブ限定じゃなくても・・・何て言えない
「おっ!お邪魔だった?」
「翔、邪魔」
「おいおい、素直に言うなって」
「楓、向こうむいて!」
「わかった」
「別に見られてもいいのに」
「僕がいや!」
「はいはい、タオルを巻きますね」
翔が苦笑しながら湯船に浸かった
「今日は湯布院か」
「翔もわかるの?」
「うん」
「すごいね」
「入り口に書いてあったから」
「そうなんだ」
「でも、繭は全て暗記してるからな~」
「明日は、草津」
「そうなんだ」
「そうそう、ここに燕羽も呼んでいい?」
「燕羽だけなら」
「当たり前だろ?じゃ、呼んで来る」
「その恰好で?」
「外にいるから」
「うん」
繭が了承するかわからないから待たせたのかな
「ちなみに冬矢は?」
「ダメ」
「そう」
まぁ、当たり前か
「すごーい!こんな所があったんだね」
「燕羽、泳がない事」
「わかってる!」
賑やかになった
「繭、熱そうだね」
「うん」
「じゃ、髪の毛洗おうか」
「うん」
「へぇ・・・楓に髪をねぇ」
「翔、静かに」
「静かだけど?」
「繭、タオルで目を押さえててね」
「シャンプーハット被らないのか?」
「翔、僕は大人だから」
「へぇ・・・」
優しく髪を洗い、タオルで拭いた
「楓のは僕がやる」
「ん?」
「僕がやる」
「わかった、じゃお願いね」
「うん」
凄く頑張ってる
きっと誰かの髪を洗うのは初めてなのかな
「すごくサラサラになった」
「楓」
「翔、どうしたの?」
「そのシャンプー一本1万」
「えっ!」
「やばいよね」
「サラサラになるわけだね」
「ここに入る人は使ってもいい」
「繭にしてみればどうって事無いしね」
シャンプーに一万
コンディショナーもあったしボディーソープもあった
恐ろしい・・・
「楓と同じ匂い」
「うん」
「俺達もだけど?」
「翔達は別のを揃える」
「はいはい」
そして焼きもち妬きは健在だ
「どうせなら葵達にも入ってもらいたいな」
「楓がそうしたいならいい」
「ホント?」
「うん」
「じゃ、華もいい?」
「うん」
「ありがとう、やさしいね繭は」
「楓がいいならそれでいい」
あの二人、驚くだろうな
明日、教えてあげよう
「進化だな・・・繭」
「静かに」
「でもいいなー、翔達の寮は豪華で」
「ん?お前の寮は違うの?」
「俺達の寮知らないの?」
「うん、知らない」
「ごくごく普通の寮、でも普通よりは豪華だと思う」
「へぇ」
「でも、寮があるだけマシだから」
「だってさ、繭」
「・・・・・・・・・・」
「今、俺一人部屋だけど?」
「燕羽、翔と同室でいい」
「え?」
「よかったなー、優しい会長で」
「あのあの」
「明日、引越して来いよ」
「いいの?でもこっちの寮は寮費が」
「いらない」
「悪いよ」
「友達だからいい」
「ホント?嬉しい」
「泣いてんの?」
「だって」
「繭は優しいんだよ」
きつと、今日の事を思っての事なのかな?
「俺、一人部屋だからベッドは一つしかない、よってお前は床ね」
「床でもいいよ」
「冗談だよ、キングサイズだから一緒に寝よう」
「うんっ!」
「・・・・・・・・・・・・」
「繭、どうしたの?」
「楓、僕達の部屋もキングサイズのベッド」
「いらないよ、一緒に寝るなら今のベッドで十分」
「楓が狭い」
「大丈夫」
「うん」
ん?
今まで別々に寝てたけど・・・
「二人が羨ましいよ、仲が良くて」
「翔は恋人いないの?」
「いないね・・・って!もしかしてこの中で俺だけいないじゃん!」
「あははっ」
「別にいいけど」
「氷龍は?」
「ないかな、兄さんみたいだし」
「カッコいいのに」
「俺は一人でいいや、それとも楓と・・・って冗談だって!!」
繭がシャンプーを翔に投げつけた
「冗談でもダメ」
「ごめん」
うん、浮気は絶対しないようにしよう
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