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病院に着き、診察をした
やはり折れていたらしい
「入院が必要です」
「必要は無い、治療だけでいい」
「しかし」
「バレないようにコルセットは付けるな」
「わかりました」
翔にバレたら一緒に踊れなくなる
それだけは回避しなければ
治療を終え、冬矢の病室に向かった
「いかがですか?」
「和海」
「はい」
「怪我か?」
「大した事はありません」
「そうか」
やはり、冬矢にはバレてしまう
「移植の事ですが」
「ああ」
「冬矢と同じ瞳を捜していますのでもうしばらくの辛抱です」
「わかった」
冬矢の瞳は金色
当然、日本にはいない
だから、海外で同じ瞳の色を捜している最中だった
見つけ次第、金で買い取るつもりだ
「見つかるまで入院していて下さいね」
「退屈だな」
「世話係を置きます」
「一人でいい」
「わかりました」
やはり、燕羽の事が忘れられないのだろうか?
それとも、気のせいか
「本心で話しませんか?」
「何を?」
「本当に燕羽を殺すつもりでしたか?」
「何を今更」
「気になっていたので」
「あいつは自分で死んだんだろ」
「そうですが、そう仕向けたのは私達です」
「・・・・・・・・・・」
「申し訳ありません」
「今更だな、あいつはもういないし」
「そうですね」
「いたとしても、俺を受け入れる事は無い」
「はい」
「これは俺が選んだ事だ、お前は気にしなくていい」
「わかりました」
冬矢は背中を向けたまま会話を続けた
「もううさぎはいいだろ?」
「そうですね、翔様がいますし」
「相手にもされないのにか?」
「会話ぐらいは出来ます」
「まだ気付かないのか?」
「はい」
「せいぜい頑張るんだな」
「翔様への気持ちは本物ですので」
「でも、翔はどうかな」
「必ず、振り向かせます」
「お前が傷付かなければそれでいい」
「冬矢」
「そろそろ帰れ」
「わかりました」
病室を出て、窓から大きな月を見た
輝く月は翔の髪の色のよう
金色でとても綺麗だった
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