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それから和歌は毎日俺と居た
俺は、和歌が喜びそうな食べ物をいつも用意して待っていた
「冬矢さん、検温です」
「もういいだろ?それよりこれを」
「いけません!ちゃんと計りましょう」
「熱は無い、触ってみろ」
「えっ?あっ・・・」
手を掴み、頬に当てた
「ありませんね」
「では、血圧を」
「もういいからここに座れ」
「はい」
「これを開けてみろ」
「わかりました」
和歌は喜んでくれるだろうか?
好きそうなケーキを選んだつもりだが
「美味しそうなケーキ!これって並ばないと買えないやつですよね?」
「食べろ」
「はい、いただきます」
素直な和歌は美味しそうに食べた
「美味しい!ありがとうございます」
「ああ」
「そうだ、一口どうぞ」
「えっ?」
「あっ、僕ったら何を・・・ごめんなさい」
落ち込む顔は見たくない
「食べさせて」
「では、フォークを」
「それでいい」
「はい」
ケーキを口の中へ入れる和歌
手が少し震えている
「どうして震えている」
手を握り、顔を見つめた
「どうしてかな、冬矢さんに触れられたからかな」
「すまない」
「いえ、そうじゃないんです・・・やだな、どうしてドキドキしてるんだろ」
「和歌」
「ごめんなさい、僕戻りますね」
「ああ」
ケーキを食べるのも途中なのに、急いで出て行くとは
掴んだ手を見つめながら驚いている顔を思い出していた
「ヤバいな」
可愛いと思えてしまった
もっと触れたいとも
燕羽に似ているからなのか?
それとも・・・・・
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