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CAGE4:あの日の同罪ー倉橋 洋ー9にしおりをはさみました!
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CAGE4:あの日の同罪ー倉橋 洋ー9
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ある夜、その日も父親は残業らしく母親が俺を部屋から連れ出した。
寝室のベッドへ転がされ、手渡された薬を飲む。
程なくして薬の効果が現れ始め、母親が俺に跨がる。
俺は為すがまま、抵抗なんてしない。
「……つまらないわ。」
落胆した声と同時に俺の身体はベッドから引き摺られていく。
火照った身体はろくに力も入れられないまま運ばれる。
何事かと整理できない頭でも、母親の足取りが何処へ向いているか分かった瞬間、初めて抵抗をした。
「や、やめろ!離っ……」
精一杯力を込めて逃れようとしたけれど、全然意味をなさない。
母親は俺に振り返り、腹へと蹴りを入れる。
「ゲホッ…ゲホッ……んっ……」
苦しくて痛いはずなのに、そんな刺激さえ快感だと浅ましく勘違いする身体が惨めだ。
「うるさいわね。黙っていなさい。」
「や、やだ……ごめなさ、許してください……」
こんなにも懇願したのは初めてだった。
それでも足は止まらず、とうとう俺達の、日向のいる部屋へと来てしまった。
この扉の向こうには日向がいる。
こんな……
こんな惨めな姿は見せられない。
今の今まで一度足りとも見せたことはない。
「や、やめ………!」
俺の懇願虚しく、母親は躊躇うことなく部屋のドアを開けた。
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