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ある日健全な男の子が腐男子に目覚めまして。にしおりをはさみました!
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ある日健全な男の子が腐男子に目覚めまして。
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なんだったんだろうあれは。
俺は卵をかき混ぜながら考える。
遊び?冗談?
いや、それにしては度が過ぎる
勘違い?フジ君と間違えた?
いや、俺の名前言ってたし。
白身と黄身がかき混ぜられるように
俺の頭の中の思考回路もぐちゃぐちゃにかき混ぜられる。
「レトさんもういいんじゃない?」
「あ、うん。ごめん」
気がつくと俺はひたすら卵をかき混ぜていたようだ。
フジ君に注意され初めて気づく。
俺は今、うっしーの家で朝ごはんをフジ君と一緒につくっている。
俺は正直いってあまり料理が得意ではないけど
フジ君に教えてもらっているため安心だ。
「レトさん次は野菜切って〜」
「はーい」
って今はこんなことしてるひまじゃないんだ。
どうしてキヨ君が俺にあんなことをしたか
謎を解かないといけない。
俺はキヨ君の方をチラッとみる。
キヨ君はうっしーとヒラ君とゲラゲラと笑いながら
世間話をしている。
昨日と変わらぬ顔をして。
俺はそんなキヨ君になぜかイラッとしてキヨ君をみつめる。
気がつくとキヨ君と目が合っていた。
キヨ君はくしゃっと笑いこちらをみる。
ほんとに昨日と変わらない。
まさか、昨日のこと忘れてたりして...?
それならそれで好都合じゃないか!
そう思った瞬間キヨ君の口がパクパクと動く。
『今度、続きしようね』
キヨ君の口ははっきりとそう言った。
覚えとるやん。
てか、続きって?
キスの続きってこと?
てことは....
俺は腐男子である前に健全な男の子だ。
キスの続きがなんなのかすぐに分かった。
でも、俺は気付いてないふりをした。
気づいてしまったらきっと俺はもうキヨ君と
普通に会話ができなくなってしまうだろうから。
「キヨ〜ちょっとこれ味見してみて」
「ん、美味しい。」
「本当よかった」
「てか。フジの作ったものならなんでも美味しいに決まってんじゃん。」
「えへへ。嬉しいこと言ってくれますね〜」
嗚呼。残酷だ。
こんな時でも腐男子の血が騒いでしまうのだから。
なんて哀れなんだろう。
てか。えへへって。えへへって。
可愛いかよ。
やっぱりキヨフジは尊い。
俺はそんな事を考えがら皿に盛り付けられた料理を机へと運ぶ。
自分の身にもうすぐ危機が起こるとも分からずに。
レトルトの危機まで後2時間。
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