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18歳以上ですか?
56にしおりをはさみました!
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56
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ーー
『………はぁ、』
ソファに仰向けに寝転がり、視界に映るのは真っ白な天井。
両腕を折り曲げその上に頭を乗せる。
さっきまで飽きずにゲームに熱中していた麗志は麗志の母親の真麻(マアサ)さんに呼ばれ渋々部屋から出て行ったが、
出ていく前に言っていた麗志の言葉が何度も俺の頭を駆け巡る。
「幸芽の気持ちはどうなの」
自分の気持ちなんて考えるどころか、完璧に思考外で
例えホモ野郎と付き合うのが本気で嫌だとしても今の俺はそんな事を言える立場じゃねぇし
仕方ない事だってちゃんわかってる。
「お前の次の恋人は俺だって言ってるんだ、
あの遼河君の誤解はもうどうにもできない、諦めろ。」
特に落ち込む様子でもなく平然とそう言っていたホモ野郎の姿を思い出し、メンタルの強さに引く。
…俺が異常なのか………?
いや、自分の好きなやつだぞ?
……まさか、俺や遼河の前じゃいつもみてぇなのっぺら顔をしてるけど、
家に帰ると1人で泣いてるとか………?
『うわ、絶対ねぇ。』
「なにがぁ?」
『ぅあ!?』
声と同時に俺の腹は重圧を感じ、不思議そうに俺を見るこいつがのっかってきたと理解する。
「なにがねぇーなの?」
『………知秋(チアキ)、驚かせるのは良くねぇぞ』
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