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People who loved march kill (うらせん)にしおりをはさみました!
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People who loved march kill (うらせん)
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センラside
何で殴るのをやめたんだろう。
次の日からうらたんが家にいるところは
一度も見掛けていない。
カレンダーを見た時、暴力を最初に振るわれてから
もうすぐ一年。あと2日。
...仲間だったあの人達は僕を忘れているだろうか。
そっとコーヒーに口をつける。
"ピンポーン..."
出たくないな......
"ピンポーン、ピンポンピンポンピンポン"
諦めないねぇ...?
"ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポ((ガチャ
セ「うるさいですよ!!」
耐えきれなくなってドアを開ける。
すると...見覚えのある人がいた。
志「...よぉ。元気そうやんなぁ?」
坂「う"ぇ"ぇ"ん"...センラぁぁぁぁぁぁっ!!」
赤い方が抱きついてくる。
もちろん硬直。
...は?志麻...くんと...さかたんやんな...?
志「......ごめんな、気付かなくて。うらたさんには感染症の病気で危険だからってセンラさんに会わせてもらえなかったんよ。うらたさんは今病院におるんやけど、センラさんは行く?」
うらたんが病院...?なんでなん?
病気なんか?なぁ、うらたん。
今すぐ会いに行くよ。
病院に行けば僕の姿を見て医者が心配する。
それを交わしてうらたんの病室へどんどん進む。
傷の手当てを看護師のさかたんが
さらにしてくれたから
大したことなんてない。
"ガラッ"
セ「......うらたん。」
う「セ......ンラ......?」
突然の登場に驚くうらたん。
でも会いたかった。今すぐにでも
うらたんに伝えたいことがあった。
セ「うらたん......愛してるよ」
そう。愛してるって、過去形じゃなくて
現在進行形で。
うらたんはしゃくりあげながら
う「ヒック...ぅ...ぁ...俺もっ...俺も、愛してる...!!」
と笑う。
......が、その瞬間、
うらたんが首をカクンッと落とした。
機械はピーピー鳴り響く。
泣いてうらたんに近寄る志麻くんとさかたん。
うらたん?どうしたん、なぁ?
目を開けてまた笑おうや。
医者「.........うらたぬきさんの、お知り合いですか?」
しばらく病室の外のソファーで三人で待つ。
すると白衣を着たメガネの人が話し掛けて来た。
セ「...そうです。」
医者「うらたぬきさんは......お亡くなりになられました。ただ最善は尽くしたので......~~~~」
正直言ってしまえば、ほとんど頭に入って入ってこなかった。
"うらたんが死んだ"
それだけが頭を支配する。
死んだ?なんで?何の病気で?
さっきやっと二人の想いを確認したばっかやん。
病名は"マルファン症候群"
確かにうらたんは異常なまでに細いし
いつも心配していた。
倒れることも良くあり、まさか突然死の
リスクを持っているなんて僕らは知らなかった。
医者「......では。気を付けてお帰りください。」
いつの間にか医者は去っていった。
残された僕らは何も言わずに
それぞれの家に帰って行った。
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