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2話(4/4)にしおりをはさみました!
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2話(4/4)
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数回に渡り吐き出した精液は見なくても大量だった事が身体で分かる。
千尋が全てを出し切ってから男はようやくペニスを口から離し、濡れた唇を舌で舐めた。
その仕種がやけに妖艶に瞳に映る。
肩で呼吸をし、ボーとした頭は次第に冷静さを取り戻し、ある事に気が付く。
男が精液を飲んだ事に。
「やっぱり甘いか」
顎に手を添え、フムフムと勝手に納得し始める男に思考が追い付かない。
だって。
だってあんな汚い物を、しかも同じ男が躊躇いなく……
「あ……あ、あんた馬ッ鹿じゃねーの!!なに飲んでんだよ、吐き出せ!今すぐ吐き出せー!!」
「もう飲んじゃったし、別に害はないよ」
甘い、なんて聞いた事がない。
あんたはどこのAV女優だと思いつつ、ケロッとした態度の男にこれ以上何を言っても無駄な気がしたので黙る事にする。
それにしても……
この男は一体何者なのだろう。
少なくとも、この学校の関係者には違いないだろうが、教師……ではない事を祈りたい。
「気分はどう?もうイかなくても大丈夫そう?」
そういえば、と胸に手を当てると強い鼓動は感じられない。
身体も通常時と同じだ。
今まで発作の時は一回出しただけで治まる事なんて無かったのに。
「そうなるまでは最悪だったけど、お蔭さまで治まった」
「恩人に対して随分な口の聞き方だなー。まぁ、いいけど」
誰だってそうなるだろう。
千尋の場合、発作が起きて無ければ黙ってついて行かなかったし、男がやった行為はれっきとした強姦なのだから警察に掴まってもおかしくない。
「それよりさ、千尋くん」
ズボンを穿き直す千尋に男は発作だと言った時のように、真剣な眼差しを向けてきた。
「発作、治したくない?」
その真剣な眼差しに見とれてしまったせいで千尋は言葉の意味を深く考えもせず、ただ素直に頷いてしまった。
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