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繁華街にしおりをはさみました!
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繁華街
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あれから特に何事もなく今まで通りの日常を過ごしていた。
そんなある日の放課後。
俺は1人で第2図書室にいた。律,咲夜,吉良は部活に入っているから時間つぶしで本を読んで待っていた。
第1図書室は教室からも近いし新しい本も揃ってる,掃除も行き届いていて綺麗だからみんなはそっちをよく使う。
第2は本は第1より沢山あるけど誇りっぽくて校舎の端っこにあるから人は誰も来ない。
人が少ない方が落ち着くからここは俺のサボり場所であり暇な時に来るお気に入りのところだ。
そしていつの間にか寝てる俺。
外は真っ暗。多分もう律たちは帰っただろう。
«ガラッ»
紫苑「ッッ」
こんなところに人なんて早々来ない。
いや絶対来ない。
雪斗「お前こんな所で何やってんだよ」
紫苑「え?センセー?先生こそなんでここにいんの?」
雪斗「仕事だ仕事,見回りだ,で帰ろうとしてたらたまたまここに電気がついてんのが見えて来てみたんだ」
俺めっちゃ寝てたんだ。
雪斗「はぁ,もう外暗いぞ?こんなか一人で帰るのか?家は近いのか?」
紫苑「近いと言ったら近くはないけど遠くもないですよ?」
雪斗「どっちだよ…ほれっ」
紫苑「おっと…これ」
雪斗「小遣いだ」
投げられたのは弁当と紙カップのお茶。
弁当は手作りっぽい。
紫苑「先生が作った系?」
雪斗「なんだよ,わりぃか?」
先生からの手作り弁当…
イケメンだけどガラ悪い不良先生なのに…
紫苑「ふっはははっあっありがとうございまふふ」
雪斗「んな笑うことかよ」
舌打ちしさっさと帰れって急かされるからさよーならーって帰った。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
なんか先生のイメージがちょと変わったな。
なんだかんだ兄貴肌なんだな…。
あんな兄ちゃんが欲しかったな…
«pipipi»
ん?
メールだ。
----------母さん----------
----------夏休みに帰ってこないで----------
もうすぐ夏休みに入るから家族で旅行行ってくるわ。
帰ってきても誰もいないからお願いだから迷惑かけないでね。
あっあと蓮ちゃん転校させるからもう蓮ちゃんにもう迷惑かけないでね。
あなたは蓮ちゃんにも蘭ちゃんにも悪影響しか与えないんだから。
それだけだから返信もしなくて結構だから。
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久しぶりに連絡来たと思ったらこれかよ…。
ふざけんのよクソが。
俺はあんたに言われた通り中学校の時いや小学校の時から家に1人で遅くまで何も食べずに待ってたり,蓮や蘭の誕生日とかの祝い事の時は公園とかに寝泊まりして次の日に帰ったりして気おつけるじゃないか。
言われたとおりにして帰ってきたら思いっきりぶって今までどこに行ってたの!って怒る。
相変わらず俺は必要ないんだな…。
『だから言っただろ?早くあいつらとの関係を切れって,あんな奴らもう家族でも何でもないって』
でも少なからず父さんと母さんは愛し合って俺が生まれた。父さんが死んでから母さんは俺のために仕事を頑張って…
『頑張ってくれた?俺のために?そんなわけねぇだろあいつは仕事と言って男と会ってお前を1人にして死んだ父さんの代わりを色んなやつに求めていただろ』
それでも…
小さい頃,まだ父さんが死んでから間もない頃1度だけ俺の誕生日を祝ってくれた。小さな袋に入ったただのコンペートーだったけど俺は嬉しかった
『もうそん時のあいつはいねぇんだよ,諦めろ紫苑,誰かをこれ以上信じるな,傷つくのはお前だ,お前は狼を愛してるんじゃなくて人を愛する力を持ってた自分が嬉しくてあいつが唯一無二だと錯覚してるだけだ』
違う…
「おい兄ちゃんこんなところに1人でいて大丈夫かよ,俺たちと一緒にイイコトして遊ぼうぜ?」
「なぁ?1人じゃつまんないだろ?」
紫苑「触るな」
「あ?詰まんねぇな~」
どうやらぼーっとしてて繁華街まで来てしまったらしい。どうりで周りにははっきりゆうと卑猥な店ばかりなわけだよな…。
紫苑「ッッ!」
俺がそこで見たのは小さくて可愛いふわふわとした純粋で真っ白な女の子とその肩を抱き顔を近ずけその子のおでこにキスを落とす…狼。
2人は穏やかに笑いながら人混みに消えていった。
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