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いいひと、わるいひと 壱にしおりをはさみました!
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いいひと、わるいひと 壱
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「あー、めっちゃ面倒くせえ。
なー、白斗、後でアレしよーぜ。
勿論俺が左で」
髪の中に、赤が混じった男の人は、赤汰というようで、僕はこう、縛り上げられた時の恐怖に、襲われていたのです。
未だ、と、言ってしまえばそうなのでしょうけど、今まで体験したことのないくらいの恐ろしさで、普通の生活をしていたら感じることのできない物でした。
赤汰さんは、どうやら白い髪のお連れさんには、甘々なようでした。
なにせ、今このように、ぎゅうぅと抱き着いているのですから。
それでいて赤汰さんは、僕らみたいな人には、怖いようでした。
縄とか鞭とか、いかにもサディストな発言ばかりしていたので、そう感じてしまったのです。
僕らを拘束した、一瞬の行動。
その時の瞳が、余りにも恐ろしくて。
だから僕は、さっきからずっと、宗ちゃんに抱き着いているのです。
「赤汰、今はほら、この子たちもいるし__。
解いてあげないとね、縄」
白い髪の、青年。
名前は白斗というらしく、髪がよく、似合っていた。
手が伸びてくるのが、なんとなく気配で分かった。
__怖い!!
「停下來!」
パシリッと乾いた音が響いた。
手を払おうとしたら、少し強く当たってしまったようだ。
慌てて謝ろうと頭を上げると、赤汰の顔が目の前にあった。
「・・・やめてって、言ったんだよ・・・」
隣で低い声が、悲しそうな声音でそう言った。
「對不起!
我不願意這樣做!!
请原谅我!
所以请不要杀了我!!」
おどおどしながらそう言った。
「・・・ごめんなさい!
僕はこんなことをしたくなかったんです! !
許してください!
だから僕を殺さないでください! !・・・
・・・殺さないで、欲しい。
俺は明命がいないと生きていけない・・・」
隣で宗ちゃんが訳してくれた。
だからか、とてもほっとした。
許してくれるわけ、ないと思うけど__。
__どうしよう…。
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