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18歳以上ですか?
7にしおりをはさみました!
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7
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「…工藤!」
佐倉は僕の前に来ると、苦しそうに息をした
ハイジは佐倉をじろじろと見る
「…ダレ?」
「学級委員長サマ」
「…ふーん…」
ハイジはバイクを止め、メットを外した
僕もバイクから降り、メットを外す
「…何?無断欠勤を叱りにきた訳?」
僕は腕組みをした
「…いや、今、工藤の家にプリントを届けて帰る途中だったんだけれど…
病気で寝込んでると聞いていたのに…ここで会ったからびっくりして…」
母親らしい手回し…
病気にして隠ぺいか…
「元気になったの?」
「……」
「じゃなかったらここにいないか」
「……」
佐倉は苦笑いを浮かべながら、腕を後ろに回しうなじを掻いた
「明日行けよ、学校」
背後から声がして、僕はびっくりした
「オレらは明日用があっからよ
暇つぶしにでもいっとけ、学校」
ハイジがそういうと、佐倉は笑顔になった
「じゃ、明日学校で待ってるから」
そういうと佐倉は片手を振りながら、背を向け歩きだした
「…何でそんな事…」
「お前はオレのオンナだけど、仲間じゃねーんだ
こっち側にあんまり首突っこむな」
…なんだよソレ
自分で引っ張ってきておきながら…
「フツーに幸せになってりゃいいんだよ、さくらは」
…幸せって…何?
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