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18歳以上ですか?
21にしおりをはさみました!
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21
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「俺、冬の海好きやねん!」
凌は近くの自販機で温かい飲み物を買ってくれた
「何に思い詰めたかわからんけど
きっとさくらちゃんも海見たら少しは楽になるかな、思って」
「……うん」
大きい……
大きくて
僕なんか飲み込んでしまいそうだ
「凌…さん…」
僕は凌を見上げた
「僕、ハルオから逃げたいんです……」
そう言うと凌は少し驚いた顔を見せた
「最近のハルオはおかしくて
僕の行動に制限したり
…体を求めてきたり…」
そう言い切ってしまうと
胸のつかえが取れたように
少し呼吸が楽になる
「…はぁ、そういう事か」
「……」
「こんな可愛い子とずっと住んどる訳やし
ハルオの気持ち、わからんでもないけどなぁ
…行き過ぎやな」
そう言って凌は僕の頭をポンポンとした
「……で、俺にどうして欲しい?」
凌は僕の顔を覗きこんだ
「さくらちゃんは
何が望み?」
その優しい笑顔に
僕は引き込まれてしまう…
「ハルオの知らない所で
一人暮らしできたら……」
「そっか
じゃあ、まずはうちに来るんやな」
「……え」
「行動制限されてるんやろ?
そしたらバイトもできんしな!」
「あ……
そのバイトも
中学生でもできるバイトって……」
「そやなぁ…
俺が知ってるとこは、さくらちゃんにオススメできんしなぁ…」
「……え?」
「俺、こー見えて風俗関係やっててな」
「………」
そうか…
だから軽いのか……
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