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二人の仲は言葉で表せないもの7 にしおりをはさみました!
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二人の仲は言葉で表せないもの7
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どのくらいそうしていたのか分からない
ただ心が落ち着くまで、規則的な心音を聴きながら肌の熱を感じていた
「ありがとう、もう大丈夫だ」
ゆっくりと起き上がろうとすると俺を抱きしめていた腕に更に力が入った
「ど、どうした?」
それもぎゅっとではなく押し潰したいのかと思うほど強くだ
「泣かなくていいのか?」
大真面目な顔でそんなことを、しんみりと言ってきた
「ふっ、まだ心配してんのか、大丈夫、俺ももう大人だから」
心配性の龍はなんだか親代わりのように感じる時がある
龍の頭を撫でると力が緩んだためその隙に起き上がった
「それよりこれから泣くのは龍の番だからな?心配してくれたお礼に沢山可愛いがってやる」
やっと、と言うべきか俺の中で歯車が噛み合った気がする
好きになれなくても、愛してやれなくても、気持ちに変わって行動で示してやることは出来る
恐らく、涼太が俺のことを好きだと言ったら俺は断らないし断れない
それぐらいには涼太に興味が持てたし更生させるという変な条件を付けて依存し自分の悲しみから逃げていた
それでも、それを肯定せず悲しませてくれた龍には同じ気持ちが返せないが感謝はしたい
今はただ龍を可愛いがってやりたかった
手に取ったローションを指に絡めると、糸を引いてネチャッと音を立てた
一本…だと余裕だろうと思い二本同時に入れて指を広げるように入り口をかき混ぜた
そんなことをされながらもまだ龍の目は心配そうにこちらを見ている
「大丈夫だってば」
おでこに軽くキスを落とし瞼、ほっぺた、手の甲と唇を滑らせる
「俺は充分悲しめたから心配することなんてないぜ、それより今はちゃんと感じてろ」
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