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壊さなければいいにしおりをはさみました!
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壊さなければいい
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楽 side
「はぁ~、布団気持ちいい」
俺はベッドに寝転がってシーツにすり寄る。
「お前がそんなに酒に弱いとは思わなかった」
尼野くんはそう言いながら、俺の頬に手を当てた。
火照った頬に、尼野くんの冷たい大きな手は心地がいい。
「俺もねぇ、こんなに弱いとは思ってなかったよね」
俺はヘラりと笑って言う。
フワフワした暖かさに、目を瞑る。
このまま眠ってもいいけど、それよりも、今はひと肌が欲しい。
『俺、明日生きてるかな』
もしあのバッグに入っていたのが父親の死体で、それに気が付いたと知られたのなら・・・口封じに殺されるのがオチじゃないだろうか。
『・・・まぁ、生き残る手はあるんだけど』
まぁ、その手もいいものじゃないから、結局何をされるかはわかったものじゃないんだけど。
それでも、通り魔に会いたいと思っている俺は、なんなんだろう。
どうして会いたいかも、自身でわかってないのに。
「・・・尼野くん」
俺は尼野くんに、声を掛ける。
「男とヤるのは初めて?」
「あぁ」
尼野くんは素直に返事をする。
むしろ高校生でゲイでも無いのに、経験がある方が妙だろう。
「俺、ある程度調教されてるから多少無理効くけど・・・」
そこまで言いかけて、尼野くんに口を塞がれる。
「ん・・ふ・・っ」
絡みつく舌に抵抗することなく、俺は彼にあわせる。
「壊さなきゃ自由にしていいってことだろ?」
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