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寮にて3にしおりをはさみました!
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寮にて3
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部屋は僕は2階の奥でタカくんは1階の奥。
遥「また離れたね」
隆彦「そーだな。なんでこんなに運が悪ぃんだろうな…」
遥「ははは…,まぁとりあえず部屋に行くよ。じゃあねタカくん」
隆彦「あっ遥!」
エレベーターに乗ろうとした時後から止められ振り返る。
隆彦「夜,電話してもいいか?」
遥「ふふっいちいち聞かなくとも電話くらいいつでもしてくれていいよ?」
隆彦「そーか,じゃあ後で電話かけるな。じゃっ!」
遥「うん」
エレベーターに乗り2階で降りる。
奥の方って案外遠いいな。
ここか。
遠かった。この学園の寮って迷子になりそうなほど広いな。言い忘れていたけど確か1階には全体の食堂があって2階,4階,6階,7階,8階にそれぞれの学年の大浴場がある。
すごいよね。
あっ鍵空いてる。
音をたてないようにそっと中に入る。玄関には3足の靴がある。
同室者の人はもう既に帰っているようだった。
«ガチャ»
ひょこっと多分リビングに繋がる扉を開け中を覗いた。ふわっといい匂いがした。ご飯かな?
俊樹「やっと帰ってきた,遅いぞ」
要「お前はお袋かよ,いちいちうぜぇぞそれ。 」
柊「あはは~確かに~!」
俊樹「お前は永遠に黙ってろ」
柊「ちょっ!俺の扱い酷くね!」
…思わず扉を閉めそうになった。
危ない危ない…。てゆうかまさかの方々ですか。
遥「同室者?」
要「そーだ。お前は知らねぇかもしれねぇけどクラスの最初の班のメンバーが1年間の同室者ってことになってるんだ」
遥「そうなんですか」
要「敬語」
遥「そうなんだ。それよりこの匂いって…」
ちらっとキッチンの方を向くと田島くんが何かを作っていた。なんだろう。
遥「田島くん。何か作ってるんですか?」
柊「ん~?うん!みんなの晩御飯作ってんの。遥ちゃんって食べれないものってある?」
遥ちゃん?
寮長さんと同じ呼び方…。
遥「特にありませんかね。
あっでもスパイス系の辛いものは食べれません。
あとわさびとかしょうがとかニンニクとからっきょとか…ていうか僕のも作ってくれるんですか?」
柊「うん。だいたい他のみんなのは作って遥ちゃんのだけは作らないってそんなに僕って最低じゃないよ?」
遥「そうですか…」
柊「あっあと僕と俊樹にも敬語は抜いて結構だから。同い年なんだしさ。てか食べれないものがなんか子どもっぽくて可愛んだけどwww」
失礼な。僕の食べれないものは大人も苦手な人は沢山いると思うんだが。
俊樹「柊黙ってろ。森山遥,お前の部屋はそこの神谷要と同じだがいいか?」
遥「はい。大丈夫です,じゃなくて大丈夫。あとちょといいかな福山くん…」
俊樹「なんだ。」
遥「そのフルネーム呼びはちょとやめてもらいたいなって思ってるんだけど…ダメかな?田島くんと同じように下の名前で呼んでもらって構わないかなさ。神谷くんも遥でいいから」
…みんなしてその無言の目はなんだろう。
喋らなくても分かる。お前が言うな!って言う目をしてる。
俊樹「呼ぶのは構わないがお前はどうなんだ?自分だけ人のことを苗字で呼ぶのか?」
遥「それもそうだね。じゃあ僕になんて呼んでほしいの?言ってくれたらそう呼ぶように努力するんだけど…。」
俊樹「俊樹と呼んでくれ」
柊「僕は柊って呼んで?」
要「くんは付けずに下の名前で呼べ」
遥「えっとじゃあ,俊樹と柊と要?かな。改めて1年間よろしく」
ペコッと頭をさげて挨拶をしとく。
やっぱり1年間お世話になるんだからここはよろしくのひとつでも言っといた方がいいよね。
俊樹「やっぱり噂なんて宛にならないな」
遥「?」
柊「俊樹はね,遥ちゃんの噂のことどうなのか気になっていたんだよ。まぁどう見てもデマだったみたいだけどね~」
遥「あぁ。,別にいいんだよ。
僕にとって噂ってさほど気にする要素のないことだからさ。噂を言ってる人たちはしょせん他人ですしね」
«ピビピピピ・ピビピピピ»
遥「あっ電話…タカくんだ。ごめんちょと電話する」
断りを入れてから僕は廊下へと出た。
遥「もしもし?」
隆彦『もしもし,速いな~出るの。待ってたのか?』
声を聞いただけでもわかる。
絶対今タカくんはニヤニヤしてる。
遥「待ってない…こともないけど。それよりタカくんの同室者はどんな人だった?」
隆彦『あぁ,同室者か。初めて教室に行った時は自由席だっただろ?』
遥「うん。」
隆彦『それで俺と郁人は同じ班に座ったんだ。だから郁人と他2名。』
『他2名とはなんだ!』
『そーだそーだ!』
郁人『ちょと2人とも…』
タカくんでもイクでもない声が2人聞こえた。
他2名さんかな?
遥「ふふっ大丈夫そうだね。イクの声も聞こえたよ?他2名さんの声もね,ふふっ」
隆彦『他2名さんって可愛いあだ名付けるなよ。
それよりお前は大丈夫なのか?同室者の奴。また変なことされたり言われたりしてねぇか?』
遥「大丈夫だよ?帰りにも言ったけど仲良く?できそうだし。」
隆彦『そーか,大丈夫そうで安心した』
『お?なになに?そんなほっとした顔して~お父さんみたいなことしてたらその子に嫌われちゃうよ?』
『そーそー。えっと遥ちゃん?だっけか。』
遥ちゃん。
なぜみんなして僕のことをちゃん付けで呼ぶんだろう。確かに女の子っぽい名前だけども。
郁人『ちょと代わってよ隆彦…もしもしハル?』
遥「イク?どうしたの?」
言葉ではどうしたの?朝ぶりのイクの声。
久しぶりに感じてしまう。
郁人『さっきの電話の内容からして同室者とかは安心そうだけどクラスではどうだった?』
遥「…大丈夫だよ?」
郁人『嘘は感心しないな。
嘘つく時はもうちょと分かりにくくした方がいいよ。というか嘘はつかないで。なんか言われたんでしょ?』
遥「まぁね,でも大丈夫だよ?ほんとに…僕は気にしてないから」
わざわざクラスでのことを聴くために電話を代わったのかな。
郁人『まぁいいや,それより頬とかこけた時にぶつけたであろう腰とか痛くない?隆彦から聞いたよ。洋にぃさんのいざこざに巻き込まれたって。しかも気に入られたとか…』
うっ。おのれタカくんめ。
ばらしおったな。イクはちょと苛立ってる。
遥「だっ大丈夫だから!もうすぐご飯とかお風呂に入るからごめんきるね?」
郁人『え?ちょっ…』
遥「じゃあねイク。タカくんにもよろしく言っといて。同室者さん?たちにもよろしくね」
急いで電話を切った。
ふぅ…もし繋げたままだったら長時間の説教は目に見えて分かってた。それだけは勘弁。
携帯の画面をしばらくながめてからリビングに向かった。
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