アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
渓谷の仙人①にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
渓谷の仙人①
-
小さい頃から、できないことはなかった
まぁ、どれも完璧に、ってわけじゃないけどネ
何事もほどほどに均等に。
そうすればある程度は自分の思い通り
周りより多少、自分の容姿が良いのを知っている。
頭の回転が早いのも、物心ついた頃から自覚済み
年上への媚びの入れ方
ニコニコしてちょっと
甘い言葉を囁けば堕ちない女はいないし
嫌な顔をしないで笑顔でいれば
大抵の人は好いてくれる
熱くなったらダーメ
輪の外から見てるのが丁度良い
何かあってもどちらにでも転べるシネ
そうやって生きて来たしこれからもそうだよ
その、つもり
そのつもり、だったんだけど、さ
容姿端麗な王子様と
気がついた時には隣にいたお坊ちゃま
東の島国からやってきた鬼才のお姫様
普通じゃないやつらに囲まれていた中に、
とつぜん普通の奴に出会う
素朴で、風が吹けば飛んでしまいそうな花みたい
周りに合わせて、自分は主張しない
声を上げないでいれば事が済む
そんな『普通の奴』が
真っ直ぐに俺を見て
真っ直ぐ純粋に言ったんだ
「そんなの、つまらないじゃないですか」
あぁ、もう…どうして…………
こんなに、君のことが、
気になるワケ?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 8