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転校生にしおりをはさみました!
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転校生
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「はい、みんな席につけー」
角刈りのこめかみに傷のあるいかつい顔の担任 桝崎先生が教室に入ってきた
「それじゃ、みんなに転校生を紹介するぞー」
うっ、…ついにこの時が来てしまった
今朝、学校を休もうと思い体温計の温度を湯たんぽで必死に上げている時にゆきがいきなり部屋に入ってきて
「そんなことだろうと思った 、迎えに来たよ」
なんて、朝から超絶王子様スマイルで家から引きずり出された
もう、俺の平和な高校生活が終わるーーーー
「転校生だって!」
「イケメンだったらいいなぁー」
「運動神経良かったら、勧誘しよーぜ!」
女子の願望とか全然興味ないけど、今からそのイケメンやって来ます泣
イケイケの野球部のみなさん、今からちょー運動神経いいやつやって来ます泣
「入っていいぞ」
その呼びかけのあと、教室のドアが開いた
その時、
「めっちゃヤバイーーーー‼︎」
「かっこよすぎでしょ!」
「美しすぎるー」
女子の黄色い歓声で耳が痛くなる
そんな歓声をものともせず、優雅に入ってきたユキと目が合った
やべっ!
サッと目をそらして素知らぬふりをした
ゆきは黒板の前に立って自己紹介を始めた
「優光 Carlisle (ゆうき カーライル)と言います
よろしくお願いします」
ゆきがいつもの王子様スマイルをキメる
女子の歓声が一気に上がる
(あいつオモテの顔すごいなぁー)
ゆきの外行きの顔に尊敬すら覚える
「じゃあ、カーライルの席は松木の後ろな」
ちょうど、40人クラスなので、ゆきは1人だけとびだした席になった
しかも、俺の後ろ…
絶望感はんぱない…
こんなにも強く席替えしたいと思ったのは初めてだった
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