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終わりのアルコール
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「だいたいせんせいはあ、いっつもおーぼーなんだ!ぼくがあ、なにをしたってえ、いうんだ!」
ロイの相づちや乗せ方が良かったのか、酒の力も手伝って今晩も猛牛についての不満が止まらない。一杯だけのつもりがおかわりすること三杯目、白田は上半身をカウンターへ預けてとろんとした目でロイを見た。眼鏡が腕に押されてずれているので視界は良好ではなさそうだが、すでにそれも問題ではない。
「そうおもうでしょお。」
呂律があやしい状態でへらりと笑う。そんな姿を笑顔で見ているロイが飲んでいるのはトマトジュースで、白田が酒を飲み始めてから酔い覚ましをしていた。
「うんうん。そーだね!ノボルはがんばってる。」
何度目かのそのセリフに嬉しくなり、また身を起こして飲みかけのグラスを手に取る。ぐいっと傾けたら口をそれて中身のほとんどがシャツにかかってしまった。
「ああ!こぼれてるよ!」
「んー?」
ロイが力の入ってない手からグラスを取り上げてカウンターへ置き、マスターから渡されたおしぼりで襟元とシャツを拭っていく。白田はくすぐったそうに笑いながらされるがままで、早くもまぶたは閉じかけ今にも眠りにつきそうだ。
「アルコールはおわり。ねえノボル、ホテルでいっしょにねようよ。つれて行ってあげる。」
「ん。」
単純に眠くてふわふわした気分でその誘いに頷く。支払いを済ませたロイに支えられながら店を出た。
開襟シャツのボタンを外している相手にもたれかかり、正面から上半身を預け肩に頬を載せてまどろむ。アルコールくさいシャツが放られ、シャワーを浴びる間も白田はロイのなすがままだった。アナルを洗われる時にさすがにロイを遠ざけるような素振りを見せたが、抵抗は弱々しく逃れることは出来なかった。そのままベッドに運ばれて、二人でもつれるように重なる。
「ノボル、かわいいね。」
耳元で囁く声にくすぐったそうに首をすくめる。抱きしめられ下半身を探られると、眼鏡をかけていない閉ざされた重いまぶたが震えた。
ゆっくりと形を確かめるようになぞられ、昨日の記憶と重なり早くも反応し始める。ロイが慣れたしぐさで扱くと、ぼんやりと視線を向けてくる白田の唇から感じるままに小さな声が出始めた。
「きもちいい?」
黒い頭が揺れ緩慢に頷くのを確認し、ロイが緩んだ唇へキスをする。舌先で口内をなぞり、じっとしている舌を吸う。唾液で濡れる唇から離れ、その体をうつ伏せにしてローションを穴へ塗り込み始めたらふいに身動ぎして横向きになり足を縮めた。
「だ、だめ、」
穴をガードするように手のひらが伸びてくる。何とか隠そうとしているが隙だらけで、ロイの指はその間から容易く侵入してしまう。
「それはノーだよ、ノボル。」
最後まで止める気はないのが言葉に現れている。抜き差しされながら広げられる間に男根も攻められてしまい、酔いの最中にいる白田にはこの攻防戦は圧倒的に不利だった。手のひらから力が抜け落ちると股が開かれロイが挿入してくる。
「ああ!」
しなる体を引き寄せられあっけなく奪われた。
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