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指は少し震えていたけれど、何故か今度は迷わなかった。
ごめん
浮気をした ごめん
本当にごめん
どこにいるんだ?
連絡をくれ
謝りたい 頼むから電話に出てくれ
体調は?
家に帰っていないのか?どこにいる?
心配している 直ぐに連絡をくれ
それらは全て、あの日のものだった。
そして僕が入院をした事を、上司から聞いたようだった。
入院したと聞いた 本当にごめん
退院はいつ頃になる?
無理はするな
ごめんな
体調はどうだ?
会いたい
声が聞きたい
そして今朝届いたメッセージを読んだ。
全部、俺のせいだ
僕は、また泣いていた。
他の人と同じ様に出来ていれば、僕は浮気をされなかったのだろうか。
そもそも、彼はどうして僕を恋人に選んでくれたのだろう。
結局他の人を、女の人を選ぶのなら、僕に好きだなんて言わなければ良かったのに。
でも彼は僕に別れようとは言わなかった。
言えなかったのだろう。
罪悪感とか、少しはあるのであろう情とか、そんなもののせいで。
「僕のせいだよ…」
ごめんなさい
君の望む恋人になれなくて、ごめんなさい
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