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ルイ=シャルルを救出したソフィーにしおりをはさみました!
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Vivre dans la révolution~革命に生きて
ルイ=シャルルを救出したソフィー
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「ソフィー・・・どうやって、ここに来たの・・・?下手をすると、あなたの命が危ないわ・・・」
「王妃様の力になりたくて」
ソフィーはマリーとどうしても向き合いたかった。
幼いとき、シャルル=アンリからヴェルサイユのプティ・トリアノンに連れて行ってもらっていたとき。
ソフィーも将来、王女様のような未来を期待していたのだろう、子供心ながら。
「・・・ソフィー・・・お願いできるかしら・・・?」
「はい・・・」
「ルイ=シャルルはジャコバン党の靴屋のアントワーヌ・シモンに引き取られたようです・・・下劣な虐待でルイ=シャルルが不憫でなりません・・・」
ソフィーは声にならない・・・
「慎重にことを進めなければいけません。わたしが知恵を使って、アントワーヌ・シモンから取り返します」
「わたしにはもう、未来はないわ。しかしながら、ルイ=シャルルたちには罪はない。ソフィーのご両親でルイ=シャルルを育ててあげて欲しいの」
「解りました」
*******
「ルイ=シャルル王太子様」
「・・・ウイ・・・?」
ソフィーは男装をしていた。
長い髪を切って、サン・キュロットの姿をしていた。
しかし、その行動は無謀の何物でもなかった。
かなりの運動神経の持ち主でもあった。
「足元には気を付けて・・・」
そこには、荷馬車も用意されていた。
「ジャック、お願い
「はい。お嬢様」
「しぃっ!声が大きいわよ!」
ジャックは馬車の御者。ルジュリー家の御者をつとめている。
そして、ルイ=シャルルを載せた荷馬車は遠くへ去っていった。
*****
「くそ・・・カペーのガキは・・・」
「どうやって、逃げやがったんだ・・・」
アントワーヌ・シモンの家では・・・
「大変ですぞ!サン・キュロットの恰好をした男装した女と一緒に遠くに逃げたようです!」
「徹底的に探せ!デシャン邸やメンディー邸が有力だぞ」
******
「ルイ=シャルル王太子」
「いいですよ。ルイ=シャルルで・・・」
「今日からわたしが、ルイ=シャルルのお父さんをつとめさせていただきます。ソフィーはお姉さんとみててくれるといい」
シャルル=アンリはその後、ルイ=シャルルの後見人として自ら志願した。
「パリを一刻も早く離れたほうがいい。そして、オーストリアに渡ろう」
*****
作者yunaより。
史実のルイ=シャルル(ルイ17世)は、ジャコバン党の靴屋アントワーヌ・シモン一家に引き取られ、酷い虐待の挙句、タンプル塔に幽閉されて病死しました。
とても残酷すぎるため、設定を変えさせていただきました。
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