アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
226 2018年9月15日にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
226 2018年9月15日
-
目が、覚めた。
裸の風見さんに、抱きしめられて寝ていた。
・・・ああ、おれ、風見さんのものになったんだ。
そう、自覚した。
幸せで、満ち足りた気分だった。
心配していたソレは、最初は痛かったものの、後から体験したことのない快感が襲ってきて・・・凄かった。
パンパンと打ち付けられた蕾は、目覚めた今でも違和感がある。痛みはないけれど・・・何だろう、まだ風見さんが入っているような、そんな感触が残っていた。
セックスって激しいんだ・・・。
呻(うめ)きたくなるような、そんな甘い苦痛が延々と続く。
そして激しく揺らされると、濁流の中で翻弄されるような、息もできない快楽に頭の奥が痺れていった。
・・・すごかった。
急に恥ずかしくなって、小夜は顔を覆った。
いっぱいおねだりしたことを思い出したのだ。
・・・トイレ、行こう。
身じろぐと、腰に激痛が走った。
「・・・ッ!!」
あまりの痛さに涙が出た。
恐る恐る足を動かしてみると、腿もふくらはぎも痛みがある。
気配で風見さんが目を覚ました。目を瞬かせながらおれを見ると、おれの涙が溢れているのを見て飛び起きた。
「小夜、痛い?!傷つけた?」
「グスッ・・・違う、たぶん筋肉痛。」
・・・風見は一気に脱力した。
俺を受け入れたソコを傷付けてしまったのかと焦ったら(悶えて擦って!なんて言われたら、そりゃ箍(たが)が外れるだろう?)筋肉痛って・・・。
ブフッ。
吹き出した俺を恨めしそうに見る小夜に「ごめん。」と言いながらキスをした。
「ごめんね、昨日、メシも食わずに始めただろ?」
多分帰ってきたのが7時前だった。
風呂に入ってから、9時くらいにベッドに連れてきたけど、挿入を試み始めたのが10時頃で、小夜が感じ始めたのが2時頃・・・寝たのが4時。
「スローセックスしたんだよ。ごめんね、頑張らせた。」
「すろーせっくす・・・?」
「イかせるのが目的じゃなくて、全身で感じて幸せを感じられるようなセックスのこと。・・・最後は我慢出来なくてココに打ち付けちまったけど、最初のセックスでただ出すだけのセックスをしたくなかったんだ。ちゃんと、小夜が感じて、気持ちイイと思える状態でイかせたかったから。」
だからお互い1回しかイッてないだろ?
ちゅ、とこめかみにキスをする。
「ちゃんと、感じた?」
「・・・怖いくらいに、感じた。」
俺を抱きしめ返そうとして、激痛が走ったようだ。
「痛いッ」
「ふふ・・・どこが痛い?」
「全身・・・腕も、腰も、腿も、ふくらはぎも。おれ、トイレに行きたい。」
「わかった。姫、参りましょう。」
俺自身も、強い倦怠感がある。
小夜はもっと酷いだろう。
お姫様抱っこをして、トイレに連れて行く。座らせて、ベッド脇に放り出していたタオルを回収に戻った。
ワイシャツもアンダーシャツも全部脱ぎ散らかした部屋に笑ってしまった。
昨日は俺も必死だったんだと、今朝になってよくわかる。
テーブルに置かれた弁当と、放り投げられたペットボトルも証拠の品だ。
拾い上げ、片付けていく。
洗濯機に放り込んだあとに、小夜の元へ戻った。
コンコン。
「姫、いかがでしょうか。」
「・・・苦しゅうない。参れ。」
これだから、小夜は手放せない。
吹き出しながら、扉を開けて抱き上げた。
「ブフッ。・・・お風呂にご案内致します。」
「ふふ。よかろう。」
かいがいしく世話を焼きながら、共にある幸せを噛み締めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
226 / 1523