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過去30 ナイス視点
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入り込んだのはいいものの、広くねこの船。
しかも、どこ向かってるのかわかんないし。
潜水艦で近づいて入り込んで迷うって、どういうことよ?
うしろの平和島……静雄? さんもなんか怖いし。
イライラして殺気が立ち上ってる。
怖いわぁ。
「この先ですね」
赤司のその言葉に、全員が息をのむ。
ひときわ大きいその部屋は、本来車を止めておける駐車場なのだろう。
その中心で、五人の人間が座り、ひとりが立っていた。
スーツ姿の男が、犯人であろう。
捕まっている奴らは、全員意識がないように見える。
「ふ、ふふ、ふはは、ふははははははははははははははははははは!!!!」
男は高らかに笑う。
「手に入れた! 手に入れた! 全部全部、俺のものだ!」
顔を天井に向けて、そう嗤う男。
「さぁ行こう。会いに行こう。あの人のところに行かないと」
そう言って、走り出した。
部屋から出て行ったのを確認して、中に入る。
「テツ!」
「黄瀬ちん!」
「火神!」
「幽!」
抱き起こすが、反応はない。
「こっちの女性も反応なしなのだよ」
全員、意識がない。
それどころか、
「顔が……ない……?」
全員の顔が消えていた。
「どういうことだよ、これ……。まさか、ミニマムなのか?」
こんなことできるのは、ミニマム以外にありえない。
「あいつ、ミニマムホルダーだったのかよ……」
「とりあえず、息はあるようだね。でも、それもいつまで持つか……」
赤司がなにか考え始めた。
鼻も口も消えている状態でなぜ息ができるのかわからないが、それがいつ途絶えるかどうかわからない以上、下手なことはできない。
病院でも対処できるはずもない。
手っ取り早いのが、あいつを倒すことなのだが、あいつの能力がわからないと下手に動けないし……。
「あーもう! 考えんのやめた!」
俺が急に大声を上げたのに驚いて、赤司たちがこちらを目を丸くして見てきた。
俺はあの男がでて行った方に歩いていく。
「ちょっくら倒してくる。あいつのこと」
「いや、でも……」
「平気平気。そいつらのこと見といて」
俺はそう言って、男のあとを追った。
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