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変化する俺たち〜むつ〜にしおりをはさみました!
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変化する俺たち〜むつ〜
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華南「おかえり〜……あ、れ?何でむつ君ご立腹?そんで修二は顔赤い?」
部屋に帰ってきた俺と修二を見て、にやけヅラだった華南が、怪訝に首を傾げる。
華南に言われて横の修二を見ると、照れたみたい可愛い顔して口元を緩ませてやがった。
なんだ?修二のやつ紬の胸に抱かれるの想像して嬉しそうにしてやがんのか!?ムカつく!!
ただでさえイライラしてんのに、華南が何やら修二に耳打ちして、修二はボンッて赤くなって首を横にブンブン振った。
なんかこいつら今朝から妙に仲良くないか?コソコソしやがって…なんなんだよ!
むつはムシャクシャして、ハタと気づいた。飲み物を持ってくるのを忘れた…チッ…ダメだ…イラつく
むつ「…修二、てめー紬に色目使われて喜んでんのかよ!」
修二「ええ!?ち、違うよ!」
修二は驚いてすぐに否定したが。
それでもむつは修二を睨んだ。
華南「え?姉ちゃん来てんの?」
むつ「いた、超うぜぇーけど」
修二「み、見られた」
華南「何を?…え!?」
修二の表情が曇ったので華南は察したみたいに驚いて、渋い顔をした。
華南「ヤバイ?」
修二「だいぶマズイ、むつとキスしてるの見られた」
むつ「マズイってなんだよ!」
さっきっからヤバイとかマズイとか、俺たちの付き合いを否定する言葉ばかり並べて、そんなに俺と付き合ってるのが嫌なのか?
イラつく勢いに任せて修二に詰め寄ると、修二が慌てて後ずさり「待って」と口にしているがそんなのはお構いなしに突き飛ばす。
修二がベッドに倒れこみ。倒れた事に驚いた修二がそこがベッドだったと振り返ってる間に覆いかぶさり、怒り任せに押し付けるように唇を重ねると、「ヤダ」とか言って修二が歯を噛み締めて舌の侵入を拒み激しく抵抗してきた
なんだよ!?なんで拒否るんだよ!!
イライラが頂点に達したその瞬間!
ガチャ!っと音を立てて部屋のドアが開いた。
紬「ねぇ、しゅうちゃん、カレー作ってよカ……あっ」
2度目の妨害はまたしてもノックは無く、開けられたドアから紬が陽気な声を響かせた。
修二に覆いかぶさってた俺は再び紬を睨み付けると、紬は、わざとらしく手で顔を覆い、さっきと同じで隙間からちゃっかりガン見している。
魂胆見え見えのゲスい姉に、むつは全力で吠えた。
むつ「だから!!邪魔するんじゃねぇー!!!」
紬「お姉様が帰ってるのよ、少しはもてなしたら?・・・(ヘェ〜、修二が下なのかぁ)」
明らかにミーハー精神丸出しの紬に、むつが立ち上がろうとしたら、修二に腕を掴まれて反転させられベッドに座らされて、修二が間に割り込む。
修二「今からだとあまり味が染みないですよ?」
紬「いいのいいの、久しぶりにしゅうちゃんの手料理食べたいのぉ♪」
小学校の頃から出入りしている修二は、夕飯を一緒に食べたり、泊まったり、うちの家族みたいなもんだった、世話になってるからって手伝いなんかしてるうちに、簡単なものなら修二が作ることもあった。
紬は入り口で、キュルンとぶりっ子みたいな素振りをしている。
マジ気色悪い。
むつ「修二に甘えんなキモい!!修二をつかうんじゃねぇーよ!」
紬「あら、よく言うよ」
散々可愛く喋ってたのに、ついに反撃とばかりに、声がワントーン下がって、目が鋭くなる。
むつは少し嫌な予感に体を固くした。
紬「今まで修二に甘えてばっかで面倒見てもらいっぱなしの癖に、小学校の6年間は朝起こしてもらうのから始まって、身支度から何やらやってもらって、学校の帰りに悪さして怒られても謝るのは修二だし、他にもあんたが泣かしたクラスメートとかケンカとか、ぜーんぶ修二に尻拭いさせて」
むつ「ぎゃぁああ!!!!」
修二「む、むつ!落ち着いて!」
古い!!そんな古くて恥ずい話を持ち出すな!!
マシンガンのように放たれた言葉はむつにグサグサ刺さってむつはノックアウト寸前、紬に掴みかかろうとしたのを修二が体で止める。
華南「へぇー」
紬「あら、イケメン♪」
部屋の奥側にいた華南、入り口の外側に立ってた紬には見えていなくて、華南の声で初めて存在に気が付いた。
部屋を覗き込む紬が華南を見つけてうっとりしている。
むつ「やめろ!華南に絡むな!!」
紬「かなん?やん♪素敵な名前♪」
華南「どうも…」
紬「…?あれ?」
ニコニコ愛想を振り舞いてた紬は、華南を見ていて突然難しい顔をして首を傾げてから、俺と修二を見て、また華南に視線を戻す。
その視線の意味に、修二が気が付き、紬に慌てて近寄りチャラいノリで話し出す。
修二「紬さん、僕ちゃんカレー作ってもいいけど、つわりは大丈夫?」
紬「あん♪優しいのね、私、つわりは無いに等しいの何でも食べれるのよ」
またまた体を気遣われてパッと表情を明るくした紬は、ブリブリ喋ってる。
なんだよ修二のやつ、紬に愛想振りまいて…むかつく、そいつ旦那いるんだぞ!そんなに胸がいいのかよ!
むつはチラッと自分の平たい胸を見た…。
無い、あるわけがない…。
修二「むつ、僕ちゃん台所行ってくるから」
修二が靴を履きなが俺の許可なく紬と行こうとしてる。
むつ「待てよ!俺も行く」
修二「え?華南とここで待ってれば?」
むつ「俺も行くって言ってんだろ?俺が行ったらマズイのかよ?」
ギロっと睨むと、修二は眉を寄せた。
修二「むつ、料理出来ないじゃん」
むつ「野菜の皮くらい剥ける!ほら!華南も行くぞ!」
って、ベッドから立ち上がって華南の方を見たら、華南は1人で声を殺して笑ってた。
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