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俺たちの秘密〜修二〜
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過去の自分を殺してしまいたいと思った。
むつの名を呼ぶ自分を引き裂いて黙らせたい。
むつはどんな気持ちだろう…
〝友達〟が自分の名を呼んで泣き叫び犯されてたなんで聞かされて…
むつはどんな気持ちだろう…
悲鳴を上げ、助けを求めていた〝友達〟が、だんだん女みたいにヨガり出して乱れる様を想像して…
そんなおぞましいことを想像させるなんて、謝っても謝ってももう消えない…
気持ち悪い…おぞましい…軽蔑されて当然だ…
…でも……
…でも…きっと…
むつは…そんな風には言わない…
むつは…僕を大切に思ってくれている…
雲の向こう側を見ようと言ってくれた…
例え…それが僕の思い込みでも…
自惚れでも…
〝友達〟が酷い目にあったら真っ先に駆けつけるむつは、自分に助けを求めた相手を助けられなかったと知って傷ついたに違いない…
むつを傷つけたくない…
優しいむつを傷つけたくない…
むつを逃がさなきゃ…
沈黙が部屋を支配していた。
項垂れ見つめる床に、雫は落ちてこない。
渦巻く憎悪と嫌悪
絶望と悲しみ…
でも大丈夫…僕は泣いてない…
泣いてないから僕は大丈夫…
立って謝らなきゃ…
むつに謝らなきゃ…
むつは話を聞いてくれるだろうか?
むつを巻き込んで傷つけた僕の話を…
僕のせいだ…
甘い夢を見ようとした…
百目鬼さんを利用した報いを僕が大人しく受けなかったから…むつを巻き込んだ…
でも…
僕を好きだと言ってくれたむつと…華南と…雲の向こう側を見たかったんだ…
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
好きになって…ごめんなさい…
むつ「……んだ……、中学の時……学校を休んだ……」
むつが答えにたどり着く…
むつ「…あの時、風邪で休んでるって…でも、お前も奏一さんも様子がおかしくて…会わせてももらえなかった…」
むつ…ごめん
不意に、むつが僕に手を伸ばそうとした。
修二「ッ…」
体が反射的に後ずさり、後ろにいた百目鬼の腕の中に収まった。
触らせられない…
むつが汚れてしまう…
僕を支えた百目鬼が寄り添うようにしゃがんで肩に手を回す。
百目鬼「面白いくらい簡単に壊れたな、むつ君が相手だとこうも簡単なのか」
耳元で囁かれ、彼は興奮して舌舐めずりした
僕のいるべきはココか…
僕の顎をすくい背後から瞳を覗きんで来た。
彼は呆れたように、それでいて満足そうに欲情仕切った目で笑う
僕にとっての雲の向こう側は…
ココなんだ…
百目鬼「こんな状態でも泣かないんだな…」
涙が出なきゃ、泣いてない?
なら大丈夫。僕は泣いてない。
むつを逃がさなきゃ…
むつ「てめぇー!!!」
ーバチン!!
目が覚めるような怒声がして真横の百目鬼に拳が刺さる。拳はあっさり受け止められ
複雑に歪んでいたむつの表情が〝怒り〟一色に変わった。
百目鬼「俺が誰だか忘れてるんじゃないか?」
拳を軽々受け止めた百目鬼がニヤリと笑ってむつの顔が苦痛に歪む。
マズイ!
体格差がありすぎる、165cmのむつと190の百目鬼。力も経験値も百目鬼の方が断然上だ。彼は元朱雀の右腕、むつがいくら強くても、百目鬼は戦略や人を誘導する話術もある男。むつの敵う相手じゃない。
僕は慌てて百目鬼の腕に飛びついた。
修二「駄目!」
百目鬼「ふっ」
かじりつくように腕にまとわりついた僕を鼻で笑って、後頭部の髪を鷲掴みにして引き剥がす。
むつ「汚ねぇ手を離せ!!」
苦痛にゆがんだ僕の顔を見て、百目鬼が俺にニヤリと笑った。
百目鬼「修二が何でこんなに髪長いか知ってるか?」
!!。なんで知ってるの?!
むつ「は?」
百目鬼「くっくっく、知る訳ないな」
喉の奥で心底楽しそうに笑って、修二の髪を引いて顔を寄せ、唇を奪われると思ったら、むつが反撃して百目鬼はそれに対応して僕を投げ捨てる。
むつ「しゅ…」
僕に気を取られたむつは、百目鬼に足を取られひっくり返され、倒れこみ首の付け根を踏みつけられ動けなくなった。
むつ「グッ!」
百目鬼「小柄だと向かってくるのは大変だろう?」
修二「やめて!神さん!!」
踏みつけてるむつに体重を掛けようとした神さんを必死で止めたが、彼はあざ笑った。
百目鬼「どうした?もう澄ました顔は辞めたのか?」
駄目だ!切り替えろ!頭を使え!
むつを逃がさなきゃ!むつを逃がさなきゃ!
そのためならもう何も求めない!
むつも華南も僕か守って…さよならしなきゃ…
修二「…見たかったんだろ?あんたに泣いてすがる僕が…」
百目鬼「くっく…泣いてない癖に。まだそんな口聞けたんだな?」
修二「むつを離してよ、むつまで傷付けるなら、僕ちゃん舌噛むよ?」
百目鬼「華南のことは誤解だっつーのに。お前が舌噛んだら、むつを代わりにペットにしてやるよ」
修二「…」
百目鬼「睨むなよ、イっちまいそうだ」
修二「…分かった。もう逃げないから、むつを解放して」
百目鬼「お前が泣いたら解放してやるよ」
鳴くよ、いくらでも鳴いてやる。
抱き潰してくれた方がいい…
修二「2度とむつと華南に手を出さないなら、僕を好きにしていいから」
百目鬼「本当かな?」
修二「フェラでもしようか?」
百目鬼「魅力的だが、噛みつかれちゃかなわない、服脱いで準備しろよ」
修二「…わかった」
ココってビジネスホテルだからローション無いのに…
風呂場のボディーソープでいいかな?
シャワーの時間くれるかな?
服のボタンを眈々外す、ボタンを外したシャツの隙間に、百目鬼の手が滑り込み、僕の胸をまさぐって摘む。
修二「んっ…」
さっきっから弄くり回されてる体は、こんなにどん底なのに敏感ですぐに反応する。
修二「…触るんなら足どかせよ」
百目鬼「ズボン脱いだら考えてやるよ」
再び胸をまさぐられ、むつの目の前で僕は抱き寄せられる。
むつ…ごめんね。ちょっと汚いもの見せるかもしれないけど、絶対逃がしてあげるから…
百目鬼が唇を寄せてきた。
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