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俺たちの軌跡【修二】3
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華南に奪還された僕ちゃん。
華南は悪くないのに「うちの東紫がごめん」とメチャメチャ謝られた。
結局のところ、東紫さんが華南に構って欲しくて悪戯しただけで、僕ちゃんは驚いたけど、普段落ち着いててカッコ良い華南の慌てた表情が見れて楽しかった。
華南はナチュラルに大人っぽいけど、それはあの騒がしい4人兄弟の中で人間関係のバランスを取ることを自然にしていたからそう見えるだけ、中身は年相応で、怒ったり拗ねたり我慢したりも普通にする。まぁ、マキみたいに何もかも隠してるのと違って華南のは自然にそうなってるから、無理はしてないんだろうけど、ああやって時々見える感情的な姿は、かなりドキドキしちゃうんだよな…
ドキドキして…
ドキドキ…
あれ?
ドキドキ…止まらない…
華南「…修二、眠いの?目がとろんとしてる」
修二「ぁ…、ううん、お腹いっぱいで動けなかった、ごめん。今日はご飯作ってもらっちゃって」
今日は、華南がお詫びにと晩ご飯を作ってくれた。
時間がなかったので、貰い物の野菜を使って直ぐに出来る鍋にした。おかげで体がポカポカドキドキして、ボーッとしちゃった。
修二「後片付けするね」
華南「今日は修二はいいから、ゆっくりしてて」
華南に優しく頭をポンポンとされて、なんだかまだドキドキする。
…どうしたんだろう…
華南が迎えに来てくれた時からずっと、なんだかドキドキしてて、今は鍋で体が温まってるからかな?なんだかポヤポヤフワフワする…
むつ「修二大丈夫か?」
隣に座ってたむつが、口の中にいっぱいものを詰めたまま僕ちゃんの顔を覗き込む。
…ふふ、むつってばまたほっぺにお弁当つけてる。
むつ「なんか顔赤いし、目がうるうるしてる。風邪か?」
修二「大丈夫だよ。お鍋のお野菜が美味しすぎて感動してただけ。華南のおばあちゃんに感謝しなきゃ」
むつ「じゃ、具合悪くはないんだな」
修二「ふふ、全然元気だよ」
むつ「……なら、ぶっちゃけ言うけど、なんか、今の修二めっちゃエロい」
修二「ふえ?」
フワフワするからだろうか?
ポカポカして顔が赤いからだろうか?
確かに布団の中でまどろんでる時みたいになんだかフワフワ気持ちよくて、華南の仕草や、今むつに覗き込まれて顔が近いのとか…ドキドキして…なんか変。
むつ「相変わらず無自覚かよ」
むつが椅子に座ってた僕ちゃんの顎をすくって、そのまま覆いかぶさり、唇が触れた。
その瞬間ゾクっと甘い痺れが腰に直撃して、思わず内腿に力が入って身を捩る。
別に激しいキスをされたわけじゃない。子猫が戯れるようにそっと舌先で触れるような優しいキスだったのに、それだけなのに、なんだか体がドキドキしてゾクゾクして止まらない。
修二「はァ…ぁ…」
むつ「…エッロぉ…」
自分でもわかる。
トロンと惚けた僕の瞳は潤んで、物欲しそうにむつを見てるんだ。こんなの恥ずかしすぎて嫌なのに、なんだか体が熱くてドキドキして、キスがもっと欲しくて、キュンとして疼いちゃう。
もっと…キスしたい…
修二「…」
むつ「ッ…、ずりーよな、自分から言わないくせに、そんな顔しやがって。欲しがるか恥ずかしがるかどっちかにしろよ、いつまでもそんな反応ばっかすっから、こっちがもたねぇんだよ。どうした修二?マジでエロエロなんだけど」
むつは、AVで勉強ばっかするから、エッチな台詞を言いたがるし言わせたがる。ズルイってこっちのセリフなんだけどな、むつに上達されて言葉攻めされて、僕ちゃんはもう恥ずかしくて死にそう。
むつ「だから恥ずかしがんなよ、何百回SEXしてっと思ってんだよ」
修二「ッ…、バカ…、何度だって慣れないよ…」
何千回したって慣れない…。
これから先も慣れるなんて出来ない…。
むつも華南も日々変わる。
社会人になって責任ある仕事をしている2人は、日々カッコよくて、雰囲気とか目つきとかどんどん大人びて…
慣れるどころか、熱い温泉に浸かりっぱなしみたいに気持ちよくて、長湯し過ぎてのぼせちゃって。2人と離れる大学にいる時間は熱を冷ますのに丁度いいけど、のぼせると分かってる我が家(温泉)が心地が良すぎて、つい恋しくなって早き帰っちゃう…
慣れることなんてない…
カッコよくなっていく2人…、僕ちゃんは熱い熱にのぼせながら、そんな2人と一緒に居られることに幸せで、日々逞しく大人びていく2人にほんの少し切なくなる。
これ以上…カッコよくならなくていいのに…
慣れることなんてない…
僕ちゃんは何度でも恋するから…
恋しくて切なくて幸せでのぼせる恋をするから…
むつ「…………」
そんなことを考えていたら、目の前のむつがビックリした顔してた。
慣れないって言ったのそんな驚くことかな?
しょうがなくない?僕ちゃんは10年以上むつに片思いしてたんだ、両思いになれて2年になるけど、片思いの日々の方が断然長いし、一緒に暮らしていることも、未だに夢見心地で…
むつ「ッッッ…華南!華南ッ!!ヤバイッ!!」
突然、むつが台所にいる華南に向かって叫んだ。
何がヤバイのか分からなくてキョトンとしてたけど、その間も僕の体の熱は増すばかり…
僕ちゃん…風邪…引いちゃったのかな…?
華南「どおしたむつ?」
むつ「ヤバイよ華南!修二熱あるよ!!」
あぁ…さっきっから熱くてポヤポヤしてたの、やっぱり熱があるからなのか…。
心配して焦るむつと、呼ばれて僕を見に来た華南。
2人に心配かける前に、布団に横になろうと思ったんだけと、すでに体に上手く力が入らない。
あぁ、2人に心配かけたくない…って思ってたけど…
華南「…あー…。確かにヤバイな…」
なんだか気まずそうに笑う華南の声に違和感。
華南「修二はまだ片思い気分なのか?」
え?
何を言ってるの?
華南「何って、お前がそう言ったってむつが慌ててたぞ。付き合って2年以上経つし、一緒に暮らして1年半にもなるのに、まだ不安なのか?」
言った?…僕ちゃん何も言ってない。
まだ慣れないかって聞かれたから、慣れないって答えただけで、ソレは口に出してないはず…
華南「口に出してないってことは、不安に思ってるって事か?」
修二「ふえ?…なんで会話になってんの?」
華南「修二の言葉が声に出ちゃってるからだろ」
華南の顔がアップになって、困ったような顔して優しく微笑まれた。
修二「え?…え?…」
華南「全部声に出てたぞ」
修二「えーーー!?」
声に出てた?
声に出てた?
訳が分からずプチパニック状態の僕ちゃんに、華南は複雑に笑って、僕の頬を優しく撫でる。熟れた桃に触れるように、そっと優しく触れてきた華南の手が、ビックリするくらいゾクっと痺れて、僕ちゃんは無意識に震えて吐息が漏れる。
修二「ァ…」
その甘ったるい声に、僕ちゃん自身も驚いたけど、華南とむつも驚いてた。どこか嬉しそうに…。
華南「半分でこれか…」
半分…?
修二「…な…にが……ッんンン¨ッッ」
質問した唇ごと華南に食べられて、緩く舌を差し込まれただけで全身が快感に震えた。
華南を押し返そうにも華南に触れられた唇と抱きしめられた腕からとろけて、争うどころか甘い痺れに麻痺した全身は、そんな可愛いキスだけじゃ足りないと身を捩る。
むつ「華南、何やってんだよ、修二は熱が…」
華南「大丈夫だよむつ。熱は熱でも病気じゃない…」
むつ「は?」
華南「発情してるんだよ」
むつ「……でも…」
華南に抱きしめられ、唇を吸われただけで腰砕け状態の僕を見て、むつは僕ちゃんの様子がいつもと違うと言いたげに華南を見たけど、華南は悪戯っぽく笑う。
華南「むつのキスが上手すぎて、今すぐ欲しくなったってさ」
そんな風に言うもんだから、せっかく僕の変化に気付いてくれたむつが、嬉しそうに照れて直ぐにその気になっちゃいました。
むつ「そっか、俺のキスはそんなに美味かったか、ヘヘッ、修二はキスすると俺にメロメロだもんな♪」
修二「やっ…ちょっ…まっ…待って…」
むつ「それが待ってって顔か?照れんなよ」
照れてなーい!!
むつ「何度でも恋するなんて急に恥ずい告白してきたから、熱でもあって明日雪でも降るかと思ったよ」
いや、今は12月だからいつ降ってもおかしくないし!
ってか!やっぱり僕ちゃん口に出してました!
やだ!頭爆発するくらい恥ずかしいッ!!
むつ「修二の期待通り俺と華南で可愛がってやるからな♪」
華南「だな、せっかくの修二からのお誘いだから、俺とむつでたっぷり可愛がってやろうな♪」
完全にスイッチ入った2人が、やる気満々のキメ顔で迫ってくる。
止めたいのに、僕の体はドキドキゾクゾク期待に震えて、2人に触れられてどうしようもなく喜んでる。
ヤダヤダヤダ…
今日の僕ちゃんおかしい…
修二「ッッッッッ!!ふええぇぇえーー?!!ちょッッ!まっッッ……」
キスされて
抱きしめられて
2人に包まれて…
熱くて…
疼いて…
はしたなく濡らしてる…
やだ…
やだよ…
熱い…
こんないやらしい僕…2人に呆れられちゃいう
嫌だ…
ダメなのに…
我慢できなない…
修二「やぁああぁーーあん…アアッ…むつ…かなぁん…も……キス……もっと…」
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