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吊るす①にしおりをはさみました!
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吊るす①
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湊は、コウタの両手を取って、震えているその手を温めるように両手で包んでから、結合部分の金具を留めた。
その時カチャンと鳴った小さな音に、コウタはゴクリと唾を飲んだ。
湊が、胸ポケットからリモコンを取り出して操作すると、軋むような機械音がして、鎖が下に降りてきた。
湊はそれを、コウタの胸の高さほどまで降ろして止めた。
「愛してるよ。愛してるから、こうするんだ。」
湊はそう言うと、リモコンを胸ポケットにしまって、ひとまとめにされているコウタの両手首の、結合部分の金具に、鎖を繋いだ。
ガチャンと今度は重い金属音がして、コウタの全身に鳥肌が立った。
「コウタ?まだ、寒いのか?」
湊は鳥肌立っているコウタの腕をさすりながら笑ったが、その声は掠れて震えていた。
「湊さん… 」
「すぐに、温まるよ。心配するな。いつも通りにしていたらいい。」
湊はそう言うと再びリモコンを操作した。
鎖がゆっくり巻き取られていき、コウタの腕が上に引き上げられていく。
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