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18歳以上ですか?
2 出会いにしおりをはさみました!
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2 出会い
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早く地元から出たくて、部屋に空きがでた時点で即高校の敷地内の寮に引越しを済ませた。俺はどうやら入試の点数が良かったらしく、学費全免除で入学出来たのは有難い。それに寮の近くには食堂も売店も、さらに敷地の外の目の前には駅とバス停もあって特に困りそうにもない。
そこまではよかったのだが、、、
「おお、なんか可愛い子入って来てんじゃん」
「へぇ、全然男に見えねぇなー」
寮以外の場所を確認しようと思い外に出て、帰ってくる途中10メートル先にガタイのいい2人組の男が話してるのが聞こえた。
あージャージのラインの色は青か。くっそ、先輩じゃん。流石に入学式前に問題起こしたくない。
でも寮に帰るにはここ通るしかねぇんだよなー、どうしよう。
先輩2人は明らかにニヤニヤしながらこっちに来た。
あー、あの感じはダメだわ。
俺は回れ右をし全力で逃げた。
「ちっ、逃げたじゃねーかよ、お前がエロい顔してるから」
「ははっ、隠せてなかったか、まあでも逃げられたら追いかけたくなるよなぁ?」
は!?うそでしょ、追いかけてくんの!?
今までの人達はおれが逃げたら大体諦めてたよ!?俺自分で言うのもなんだけど走るの早いよ!?
走りながら後ろを振り返ると
「待ちなよー、どうせ今の時期みんな実家に帰ってて残ってる人なんてほぼ居ないし、俺ら陸上部だからすぐ追いついちゃうよー」
「助けなんて来ないんだから、俺たちと一緒に遊ぼうよ」
余裕な感じで話しつつ、圧倒的に俺より早いスピードで先輩2人が走ってきた。
「絶対いやです!!」
俺はそう叫ぶと前を向き直し、人生で最速レベルの走りをした。
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