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夜明けの空。 ※にしおりをはさみました!
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夜明けの空。 ※
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その頃、奏太と拓篤は良い雰囲気だった。
「んっ・・・ん。」
唇を啄ばみながら、頭を撫でる。
うっとりとした様子の拓篤は、されるがままだ。
最初、お土産にプリンを持参した。
ふたりで食べながら、なんとなく拓篤の唇にプリンを入れてあげたくなった。
「あーん。」
「ええ?!」
驚かれながらも、おずおずと開かれた唇に、そっとスプーンを差し込んだ。
赤い唇の奥に消えたプリンが何とも艶かしくて、そのまま唇を塞いで甘いカラメルを堪能したのがきっかけ。
「あ、ん・・・。」
鼻にかかった吐息が色っぽくて、背中を弄る。
「だ、め・・・感じるっ。」
「ん、声出して。」
ビクビク動く体を腕の中で封じ込めて、音を立ててキスをしていく。
「あ、ぁぁっ。んっ、ぁ。」
随分感じるようになった。
ほんの少し背中を撫でるだけで、震えるほど感じてくれる。
だんだんと俺仕様になっていっている体に満ち足りた気分を味わった。
「だ、め。お風呂、入ってないから。」
「拓篤の匂いがして興奮する。な、このままシよう?」
「やだ、汚いから。」
頑なに断る様子に諦めた。
「わかった、行っておいで。」
「うん。」
風呂場に消えた背中。
拓篤と付き合ってんだよなぁ。
好きになる前と好きになったあとじゃ、こうも見え方が変わるものだろうか。
可愛くて可愛くて仕方がないのだ。
バスタオルを敷いて、ローション、ゴム、ティッシュにゴミ箱。およそ必要なものを手の届く範囲にセットしてからゴロンとベッドに横になった。
早く、抱きたい・・・。
シャワーの音を聞きながら、奏太はゆっくりと目を閉じた。
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