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憧れ。
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変なの。
晋作は首を傾げていた。
結婚って憧れる。
結婚式を間近で見るようになって、余計にそう思っていた。
そして、結婚と同じように、同棲って良いなって憧れていた。
『四六時中一緒ってシンドくない?』
答えはノーだ。
ずっと一緒にいたくて堪らない。
今も遠い空の下で生活している。
「だからね、おれ、不思議だなって思ったんです。」
『アハハ!ソレハ彼女達ノ、価値観ダカラネ。』
菓子パン?
『甘イ毎日ガ嫌ナノダロウ。』
なるほど、ダイエット中。
「おれはダイエットしなくても大丈夫ですよね?」
?
エドワードはピクリと止まった。
「シナクテ良イ。抱キ心地最高ダ。」
嬉しそうに笑い声をあげるシンサクの様子に、胸を撫で下ろした。
この毎日の会話が楽しみなのに、これを削られたら堪らない。
「体力作リハシテイルカイ?」
富士登山が控えた体だ。
しっかりと足腰が作られていなければ、登頂できない。
晋作は首を傾げた。
えっと、菓子パンを食べる同棲生活が嫌だという女の子たち。
おれはダイエットしなくてもよくて、抱き心地が良いんだよね?
あ。
「は、はい!予習頑張ります!」
え、エッチの予習しなさいってことだよね。
頑張んなきゃ!
『良イ子ダ。』
エドワード様から褒められた。
嬉しい。
電話を切って、お互い吐息をもらした。
月末まであと少し。
カレンダーを睨みながら過ごしている。
早く、逢いたい・・・。
そう思いながら、互いの思う予習に勤しむのだった。
「お姉ちゃん!本貸してー!」
「オメガでいい?」
「うん!」
さて、ランニングするか。
エドワードは服を着替えて、階段を降りて行った。
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